子どもと関わるときの大人の行為・行動・動作と言うのは、実はそんなに多くありません。
子どもを見守る(観察する)、危険から守る(手伝う・援助・介助する)の他には、子どもの話を聞く(傾聴・共感)、一緒に遊ぶなどがあります。
ソトアソビスクールでは、子どもと一緒に遊んだり、危険がないか見守ったり、危ない時、困っている時に助けたり、手伝ったりします。
不安だったり、さみしくしていたら側に寄り添い、安心できるように働きかけます。
一つ一つの行為は難しくないものの、子どもの状態、その場の状況で適切な働きかけを選ぶのが難しいのです。
1つ選んでも次の瞬間には関わり方を変えなければいけない難しさがあります。
例えば、斜面で転んで泣いている子がいたとします。
危ない場面であれば手を貸して危険を回避しなければなりません。
怖くて泣いていたとしたら側に近寄って手を握ったり、身体を支えたりして不安を取り除いてあげなければなりません。
子どもがまたやってみたくなったら、危険がないか、無茶な挑戦ではないか状況を見極めるためにしっかり観察し、子どもを見守らなければならないでしょう。
もしかしたら、一緒に遊ぶことでその姿がモデルとなって動機づけとなるかもしれません。
見て真似ることで立派な学習モデルとなるかもしれません。
おそらくこれが数十秒の間に行われ、子どもの状態は常に変化し、その度に関わり方を変えていくのです。
大人の行動パターンとしては数種類かもしれませんが、どれを選ぶかが重要なのです。
この選択と判断を積み重ね、関わり方の精度を上げていくのです。
経験となり、間違った判断をすることが少なくなっていきます。
自分自身に自信がついて、子どもと関わることが楽しくなってきます。
楽しくなるとまた繰り返しやってみたくなる。
このサイクルを繰り返すことで子どもと関わる技術が高まっていきます。
子どもと関わることは楽しい。
出来るようになるともっと楽しい。
技術を学び、実践することで子どもへの適切な働きかけが出来るようになります。
自然の中で、子どもと関わる体験を通し、自分自身の学びと成長につなげましょう。
ソトアソビスクール
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭