子どもとかかわるうえで、正解は・・。
実は、あります。
間違っているとまでは言わないけれど、そうはしない方がいい、というのは確実に、あります。
これから子どもと遠足に行くというときに、「今日は頑張らないといけないよ」なんて言う必要はないのです。
遠足に行く日の朝の正解は、「遠足を期待させるような言葉がけ」が正解です。
ここで大事なのは、画一された、統一した言葉がけや態度、動作ではなく、一人ひとりが個性を発揮して、自分らしく伝える方法を探る、表現するといことなのです。
それを先輩たちは、「自分で考えて子どもとかかわってね。」と表現してきたのです。
遠足に行く日の正解を理解した上で、自分らしく振舞うにはあなたにしか分からないのだから、それを自分で考えてね、と言うのです。
実はこの正解、保育現場で継承されていないというのです。
以前は見て学ぶという方法でしたが、今は見せているだけでは伝わっていないということなのです。
では「こうしましょう」と行為を教えればいいのでしょうか。
行為をマニュアル化して伝えたのでは、その行為の本意、本質までは伝わらないので、応用が利かないのです。
もちろん理念を伝えることも必要です。
ただ理念は「お題目」になりがちだということです。
理念の話をすると、「そうですよね、そう思います。」と言いながら、実際の保育はかけ離れた対応をしていることも少なくありません。
これは理念を理解してはいても、具体的な保育として実践出来ていないということです。
では、どうしたらいいのでしょうか。
私たちはこれを「実際のエピソード」を通して伝えていきたいと思います。
具体的な実践とかけ離れた理念の話だけではなく、保育の実際をエピソードを通して、出来ればユーモラスに伝えていきたいと思うのです。
その上で相手に対する尊重、人格の尊厳、意見の傾聴がチームとしては必要だと思います。
そこからは個性を発揮して、自分で考えて、行動していく自律型の個人の在り方が問われていくと思います。
言語も、方言も、言い方も、表現方法も、個性を発揮して、自分自身を楽しんで欲しいと思います。
保育とは、チームで行い、子どもを育てる自分を楽しむことが出来る事業だと思います。
ぜひ楽しみましょう。
子どもとかかわる正解を共有し、それぞれが個性を発揮して、質の高い保育を目指していく。
そんな保育仲間が増えることを期待しています。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭