体験を通して感覚を磨く

体験を通して心と体を育てる、と訴えますが、体験を通して次の感覚を研ぎ澄ます。

1.身体感覚

2.五感

 

1.身体感覚

 体を動かし、手や足、体をどのように動かせば転ぶことなく動作できるかという一連の動作を遊びを通して総合的に学習していくことが必要なのです。このときに重要なことは「危ない、危ない」と言い過ぎないことです。なぜなら、危険予知能力と危険回避能力は個人差があるということと、彼らの挑戦意欲を損ねることになるからです。このちょっと「ドキドキ」、ちょっと「ハラハラ」するということが彼らの「やってみたい」という挑戦意欲を引き出す最大の魅力であり、彼らの行動を駆り立てる内発的動機付けにつながります。

2.五感

 一般的に五感と言われる感覚を養います。「視覚」、「嗅覚」、「聴覚」、「味覚」、そして「触覚」と言われる五感を養うには、言葉を添えてやるということが大事です。美しいものを見たときに「きれいだね」、いい香りがしたら「いい匂いだね」、いい音楽には「いい音楽だね」、おいしい食事をしたら「おいしいね」と言葉を添えてやることをくり返し体験することで、それらが価値あることだと学習します。ちなみに「触覚」に対しては単純な肌触りだけではなく、安心感、雰囲気、居心地の良さなどを伝える「いいね」と発することがとても重要なのです。

 いずれにしても重要なことは彼らの脳内で行われている「脳内対話」を邪魔しないことです。危ないか危なくないか自分の体と相談しながら決めているのに、横から「危ないから」とか「君には無理」と言って欲しくありません。せっかくきれいな物を見つけて感じているのに、「ほらきれいだね、ほら、言ってごらんなさい」などと強要するものでもありません。

 私たちは子どもたちの心と体を育てます。付け加えて言うと、思考する脳を育てます。

この思考する脳の育て方についてはまた後日。

have a nice day!

 

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