柵を外せば、事故が減る
何のこっちゃと思うかもしれませんが、子どもの事故防止の新聞記事を読みました。
5月は子どもの事故が多いそうです。
そこで予防策として、様々な対策が講じられそうです。
転落防止に柵を付けたり、椅子からの転倒防止にベルトを付けたりと様々な対策が有効です。
それでも事故は減らない。
子どもを見るということの具体的なポイントが示されていないからです。
子どもは放っておいてはいけません。
ちゃんと見てないといけません。
柵を外すとちゃんと見てないといけないから目を離せない。
でもそんなの無理と言うならどんな時に事故や怪我が起きるか分かれば、そこだけ目を離さなければいい。
じゃあどんな状況の時に事故が起きるのかというと、そこが保育者の専門性。
伊達に子どもを長く見ていません。
でもそれも、漫然と子どもを見ている人は何年やってても分からない。
すぐに道具や最新のテクノロジーに頼って、自分の経験値を高めようとしない。
事故が起きる状況を分析して、次の保育にフィードバックしていくことを積み重ねるから、保育者の危険予知能力、危険回避能力が高まるのに、それをしないものだから、事故が減らない。
その結果、園が悪いだの、園長が悪いだの、国の制度が悪い、親が悪い、挙句の果てには問題児だからだと、子どものせいにしてみたりする。
そんな保育者は淘汰されるべき。
それを保護者の方も見抜いてほしい。
子どもを守る力があるかないか。
子どもを自然の中で育てよう。
自然の中には柵はない。
必然、子どもをちゃんと見ないと怪我が尽きない。
子どもを観察する習慣と態度。
状況を分析し、どのような場面で事故が起きるのか知っている保育者と園。
そのスキルを高めます。
保育者のための研修制度
野外で行う安全な保育
子どもにとって学習効果の高い保育とは
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭