写真を使って保育を伝える

写真を使って保育を伝える、発信・配信するという手法は今でこそ普及してきましたが、保育界では実は最近のことなのです。

今から20年前に個人情報の保護に関する法律、略して個人情報保護法が成立し、教育・保育現場も大きく影響を受けました。

緊急連絡網がなくなり、教室の誕生児表もなくなりました。

書類には一々同意書を添付して、個人情報に関する取り扱いに慎重になったのです。

まだデジカメもまだ普及していなかったこともあり、保育現場で写真を撮るということは奇異な眼で見られていました。

ましてやブログをやっているとなると異端児とか変わり者扱いで誰にも知られずこっそりやっていたものです。

その頃は園では男性一人ということあり、また当時は学童保育の担当だったこともあり、いい意味でも悪い意味でも「堀岡先生だけは特別」そんな存在だったと思います。

その頃から毎日100枚以上写真を撮ってきて、分かってきたこともあります。

これについてはソトアソビスクールでも触れています。

保育ドキュメンテーションのすすめ方
保育にドキュメンテーションという言葉を紹介したのは、大豆生田先生が最初だと思いますが、写真に言葉を添えて保育を記録するということです。このドキュメンテーションによって保育技術を高めることが出来ます。写真を撮るカメラはコンデジでも一眼レフでも

滝山ネイチャークラブを始めて15年。当初からブログ発信して、写真を使って活動の紹介、理念の発信に努めてきました。

2013年に現在の森のようちえんを開始して、2016年に現在のホームページの形にしてきました。

ホームページに予約機能と個別のログイン機能を使った連絡ノートを盛り込んだのが2017年かと思いますが、このマイページ機能の中の連絡ノートとブログ発信がうちの価値の大きな柱の一つだと思います。

写真を使って保育を伝える。

みなさんにとっては大したことないと思えることかもしれませんが、このことは、うちのみならず、保育という営みにとっても重要なことだと思います。

活動自体の価値と合わせて、ブログ発信、個別の連絡ノート配信、がとても重要なのです。

写真を使って伝えるということは保育という営みにとってとても相性がいいのです。

それはなぜか。

1つには伝わりやすいからです。

ブログはもともと時系列で人に情報を伝えるのに向いています。

写真を入れたり、表現の自由が可能です。

保護者に向けて、外部に向けて、活動の紹介を正しく伝えることが出来ます。

2つ目に、写真を撮る、写真を選ぶ、というプロセスを通して、保育の本質的なものを明らかにすることにつながるからです。

活動の紹介のみならず、保育の理念、本質、価値についても伝えることが期待できるからです。

3つ目に、今や誰もが持っているスマホ、タブレットといった媒体を通して、いつでもどこでも情報にアクセスすることが可能となり、仲間や保護者と情報の共有、活動方法の共有、価値の共有につなげることが期待できるからです。

保育実践は財産です。

その財産を個人のものだけにとどめておくのではなく、他者と共有し、後継に継承し、次代に伝承していくためにも保育実践を公開し、共有する仕組みが必要です。

写真を使って保育を伝える。

写真を使うことで、相手の想像力と思考、創意工夫が期待できる。

写真を使うことで、保育の自由度を上げ、保育は想像から創造へとつなげるクリエイティブな営みであることを明らかにします。

写真を使うことで、保育は正解がなく、より物事の本質を見極める眼と自ら向上心と実行力で正解を追い求めるプロセスこそが大事だということを広めていける。

そんな大いなる可能性を秘めています。

そんなツールを広めたい。

それはね、保育の専門性を高め、保育者のやりがいと誇りを高め、子どもがいることの喜びを広げたいと思うからです。

日本中の保育者が仕事が終わったら、「今日も良かったね!」と笑顔になれる保育を広めます。

高度な専門性を発揮して、その価値を広め、保護者から、社会から喜ばれる保育を広めます。

森のようちえんの滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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