五木の子守歌

今朝、0歳のクラスに入って泣いている子を抱いてこの歌を歌っていると
「先生、その歌、ばあばがよく歌っているの」
よく聞くと「アー、アー」と発しているのは歌っているのかもしれないと思った。
「うちの子は2人ともこの歌で、寝かしつけたんですよ」と言うと
「ばあばもじいじもよく歌っているかも」
なんて話をしました。
最近じゃ若い衆、子守歌も知らないの。子どもをあやそうともしない。赤ん坊が泣いてたら歌でも歌って、それこそあの手この手であやしてやろうよ。
この歌はちょうど下の子のとき、望まない転職の危機が訪れ、歌詞の3番
「おどんが うっちんだちゅて 誰がな~てくりゅかぁ
 裏の松山 蝉が鳴く」(俺が 死んだとしても 誰が泣いてくれるか
 裏の松山 蝉が泣く)というくだりが、妙に共感して
と泣きながら抱いたのを覚えている。
日本人には日本人の血が流れ、固有のDNAによって共鳴するものがこの歌に限らずあると感じる。もう既に、子守歌やわらべうたが伝承されなくなって久しいが、それでもその良さを知る者がいる限り、我々は未来に伝える意味でも歌い続けていきたい。

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