チームとして機能し、チームで安全を守る

フットワーク

子どもはいつも一所にいるとは限らない。

よく動き回るものだ。

子ども自身の興味関心に従い、自らの意思でよく動く。

子どもの安全を守ろうと思ったら、子どもの動きをよく観察することだ。

視界の中に子どもを入れることだ。

子どもを観察するポジションがある。

背中を向けて子どもは見れない。

訓練して子どもを観察する習慣を身に付けよう。

子どもの動きに合わせて体の向きを変えて視界の中に子どもを入れよう。

ルックアップ

顔を上げて子どもを見よう。

足元しか見ていないと子どもが見えない。

経験が浅いと子どもを見ながら正確な動作が出来ない。

子どもしか見ていないと手元が疎かになる。

たまに顔を上げて子どもの様子、顔を見よう。

この動作を習慣化しよう。

サッカー選手と同じ。

足元しか見ないでパスは出せない。

相手しか見てないと正確なパスは出せない。

足元を見ながらたまに顔を上げて全体を見よう。

ゾーンで見る

一人で全員は見れない。

全員で子どもを見よう。

チームで子どもを見よう。

基本的な考えとして、ゾーンで守ろう。

自分のゾーンに入ってきた子どもをしっかり観察しよう。

その子としっかり向き合って遊びに寄り添おう。

チームで機能する

自分で判断し行動することを放棄して、言われたことしかやらない、出来ない職員は自立しているとは言えない。

判断力、決断力、実行力ある責任ある個人が集まってこそ優れたチームとなる。

子どもがいないのにゾーンに固執しているようでは用を足していない。

全体を把握しないでゾーンを離れることは持ち場放棄である。

チームとして機能させるためには、子どもの動きと他の職員の動きに合わせて自分の動きを判断し、行動することが求められる。

固定化したポジションではなく、流動的なポジションである。

それらがまるであたかも一つの大きな生き物のように、一つの器官として働くチームをイメージしてもらいたい。

一つの細胞がそれぞれの役割を果たし、大きな身体を司るように、一人一人が独立した器官として、それでも一つの目的に向かって大きな組織となる。

チームとしての目的を意識して欲しい。

それはサッカープレーヤーが自らの判断に基づいて、ゴールを目指すように、それぞれが自立した存在として理念という判断基準に基づき、目的達成というゴールを目指す。

そんなチームで機能することを求める。

滝山ネイチャークラブの森のようちえんがなぜ安全か。

それは、チームで機能しているからだ。

それぞれが自立した存在で、主体的に考え、自ら判断し、行動する仲間たちだからだ。

その個人を理念とシステムでつなげ、大きな成果を生み出している。

理念の構築と個人の技術を共有するシステムを作り上げることが重要なのだ。

保育現場で、「フットワーク・ルックアップ・ゾーン」を意識し、具体的な動作にまで落とし込んで技術として共有することが出来れば、安全の質は格段に高まる。

一人一人の職員をつなげる理念を明らかにし、共有することでそのチームの力はより強固なものとなる。

チームで安全を勝ち取るというのは、こうした技術の結集である。

どこか一つでも欠けると安全の質が落ちる。

全国の保育現場の安全の質は個人の技術・経験をチームとして機能させることにかかっている。

滝山ネイチャークラブ

ソトアソビスクール

森のようちえん

代表 堀岡 正昭

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