内面の変化を見守る

子どもの内面の変化を読み取る

私たちは、子どもの外見上の変化や行動だけを観察するのではなく、子どもの内面の変化や心の動きに敏感でありたいと思います。
「今、子どもたちの脳内ではどのようなことが起きているのか。」
感動だったり、葛藤だったり、思考や想像の世界に浸ったりしているのかもしれません。
その脳内の思考や働きを妨げないようにしたいものです。

子どもが「わー、何だろうこれ!」と自分の好奇心と感性をフルに発動して脳を活性化しているときに、「これは〇〇だよ、知ってた?」なんて言うのは野暮というものです。
私たちの役割は知識の量を増やすことではなく、「見たい!」「知りたい!」「やってみたい!」という意欲を育てることです。

「見守る保育」という概念がありますが、何を見守るのでしょうか。
それは、子どもが自ら主体的に環境に働きかけている姿を見つけたら、子どもの主体性や意欲、行動する態度や思考が育つのを見守るのです。
見守るべき時には、余計な手出しや口出しは一切無用です。
子どもは今、自ら育っているのですから。

大人はとかく口を出したがるものです。
また、何かしないといけないような錯覚に陥ることがあることも事実です。
一生懸命になればなるほど、手を焼きたるなることもありますが、そこはぐっと我慢です。
なぜなら私たちの目的は、子どもがどれだけ感じ、考え、学んだかということに貢献することだからです。
そのために、時に見守り、時に手を貸し、時に指導するのです。

見守るべき時には徹底的に見守り、指導援助する時は個別化の原理で発達に合った指導法を考えるのです。

子どもの内面の変化を読み取り、子どもの成長を共に喜び合いましょう。

ソトアソビスクール
堀岡 正昭

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