「○○ってなあに?」「○○って見たことある?」 「○○って聞いたことある?」
などと、子どもには余計なことは聞かなくてもいい。
魅力的な環境を用意し、自然の中に連れ出すだけで、子どもたちは自ら問いを立てているのではないでしょうか。
「これ、なんだろう?」
それ以上の問いが必要でしょうか。
その時に、横から、「○○ってなあに?」「○○って見たことある?」 「○○って聞いたことある?」なんて聞かれた日には、子どもの脳内で行われている自己内対話が邪魔されてしまいます。
子どもは自ら問いを立てる力を持っている。
その問いに対するアクション、覘いて、しゃがんで、ひっくり返して、興味あるものをじっくりと見てみようとする。
大人はそれをただ黙って見守っているだけでいい。
子どもには環境に働きかける力がある。
「ほら、触ってごらん。」「よく見てごらん。」などとも言わなくてもいい。
「気持ちわるーい」「すっごーい」「きれーい」などと言ったり言わなかったり、それでもしっかりと感情が動いて、五感でしっかりと体験している。
今、そんな体験が必要なのだ。
幼児の探究活動とはそういうことである。
理屈や論理ではなく、感情や感覚をいかに働かせるか。
子どもはつまらない話は飽きる。どっかに行ってしまう。
現場の先生方はよく分かっているから、幼児の行動特性を知るプロフェッショナルだ。
話は短く、子どもの興味ある事を探り、とにかく体験重視。
それを安全に行わなればならないので大変だ。
でも、小学校以降の教育でも基本は変わらないのは、立命館の正頭英和教諭もこう話す。
「子どもの興味は足が速い」と
子どもが興味を持ったその時に、逃さず拾い、他の子に広める。
幼児教育でも同じである。
探求学習だ、新しいプログラムだ、と走るのもいいでしょう。
でも幼児教育は子どもと関わってなんぼ。
子どもが飽きたらおしまい。
ほら、こんな話をしていたから子どもがみんな行っちゃった。