怒らない子育て
実はこれが分かるようになるには3年かかるそうです。
そんなに待っていられない。
ならば怒ることの要因を排除する。遠ざかる。諦めて開き直る。
こう書くと身も蓋もないという感じですが、ソトアソビはそれを解消する手助けにはなりそうです。
外に出て、開放的な空間はそれだけで情緒を安定させます。
自分を縛り付ける何かから解放されたら怒っていることも忘れそうです。
だから、自然の中で子育てを!というのは理屈としては合っていますが、これだけでは実は怒ることの解決にはならないのです。
怒るとは。
心理学的には、怒りの感情の前には期待があるそうです。
「こうして欲しい」「こうであって欲しい」「こうであるべきだ」
その期待が外れた時に、人は怒るのです。
「どうしてこうしないの!」「なんでそうなの!」
そしてこう言うのです。
(あなたのせいで私はこんなに怒っている。)
相手の期待に応えてきた人こそ、これが強いそうです。
(今まで私は人の期待に応えてきた。私はその人によって変えられた。)
(だから、人にも期待し、相手もそうすべきだ。)
このことを説明するには、心理学を学ばないといけないのですが、人は変えられる=外からの力によって人は変えられる、という外的コントロールが働いているのです。
これを信じている人には、子どもに積極的に働きかけ、子どもを変えようとする人が多いと。
ここで大事なのは、積極的に関わることが悪いのではなくて、外から、親や大人や教師など他人が子どもを変えてやらないといけない、と信じていること。
人が変わるのは、誰かに何かを言われたからとか、やらされたからという理由で変わるのではなく、自分自身の内発的な動機付けによって行動が変わるのです。
やらせれば変容します。一時的には。
それは本質的な変化ではなく、一時的、短期的なもので、内面的な変化を伴う行動変容から見たら反って反動の方が大きいかもしれないのです。
だから私たちは、子どもたちの内発的動機付けを引き出し、子ども自らやってみよう、という行動変容を期待するのです。
そうは言っても現実は、待ったなしの場面も多いはず。
「チャイルドシートに座ってくれない」
「駄々をこねて困る」
「なんでそんなことするの?」
実は自分たちも困ってきたんです。
そうした経験を積み重ねることで子どもといういきものの生態が分かってきたし、行動特性も理解できるようになったのかもしれません。
そして私たちは子どもと自然に関するエキスパートです。
相当な数のデータベースを持っています。
散々失敗してきた経験とそれに対するフィードバックの記憶もあります。
ぜひ我々に聞いて下さい。
怒らない子育てに限らず、数々のノウハウと経験を持ち合わせています。
同じくらい、失敗のデータベースも持ち合わせているのですが。
子育ては待ったなし。
そして、あっという間。
そのうちなんて思っていたらあっという間に子どもは大きくなってしまう。
そうなる前に、子どもとしっかり向き合い、無我夢中でやっていくこと以外に近道はなさそうです。
かけがえのない親子じかんを心から応援しています。
子育てが終わる頃、「あぁ、一生懸命子育てをやってきて良かったな」と思えるよう、私たちも一生懸命サポートしていきます。
子どもがより良く育つよう願うパートナーとして頼っていただけたらと思います。
お父さんお母さんたちが幸せの親子じかんであることを心から祈っています。
滝山ネイチャークラブ
森のようちえん
子育て応援団団長 堀岡正昭