キャンプの効果と習慣形成

キャンプは子どもに必要だ、という考えがあります。

我が子にキャンプを経験させる親御さんもそのように考えることでしょう。

私たちもそう思いますが、実は本当にいいのだろうかということを追跡調査した研究があります。

その結果、予想通り非常に効果的だったことが分かっています。

例えば、自立心だったり、思いやりだったり、「キャンプから帰ってきて何でも自分でやるようになりました。」とか「下の子の面倒をよく見るようになりました。」といったアンケート結果がありました。

総じてキャンプはかなり教育的に効果があり、しかも良質な成果が期待できると言ってまず間違いないようです。

しかし、良いことばかりではなく、実は課題も見えてきたのです。

それは、「効果が持続しない」ということです。

キャンプから帰ってきてすぐはいいけど、1ヶ月経ち、2ヶ月経ち、3ヶ月も経つと元に戻ってしまうという。

でも、これは言ってみたら当たり前で、英語でもピアノでもスイミングでも、1度や2度のレッスンで一生もののスキルが手に入るというのは少々虫が良すぎるというものです。

何でもそうですが、その技術や態度が身につくようになるまでは積み重ねの経験・練習が必要だということです。

滝山ネイチャークラブの森のようちえんが毎月1回参加して年間通して参加してもらうのは、こうした理由もあるからです。

つまりは毎月1回、定期的に継続して参加して、習慣化するまで身につけて欲しいのです。

一度習慣化すれば、歯磨きの仕方を忘れる人がいないのと同じ、箸の持ち方も忘れません。

例えブランクがあっても、大人になって久しぶりに自転車に乗っても乗れるのと同じように、一生身体に染み込ませるように習慣化するまで身につけて欲しいのです。

それは、「困難にも挑戦する思考と態度、そして実際の行動力」であったり、「自分で考え、自分で選んで、判断する力」であったり、「積極的に人と関わろうとする力」だったりします。

それらは「辛いトレーニング」や外部からの「やらせ」ではうまく獲得できません。

例え出来たとしても、一時的であったり、反動の方が大きいのです。

私たちはこうした経験を「遊び」を通して、自らの「やってみたい」という内発的動機付けに基づいて身につけて欲しいと願っています。

実は私たちは、森のようちえんやキャンプなど自然体験(遊び)を通して、「もっとやりたい」といった意欲を育てたいと思っているのです。

好奇心旺盛に身近な環境に関心を持った子たちは、学校に行っても自ら「もっと知りたい」と思うに違いありません。

本当に子どもたちの知的好奇心をくすぐる適切な環境を整えるだけで、自ら「勉強」するようになるのです。

そうした意欲と態度を習慣化するまで、徹底して身につけさせます。

というより自ら子どもたちが獲得していくのです。

私たちはそれを邪魔しないだけなんです。

ただ言うのは簡単。行うは難し。

滝山ネイチャークラブは日々精進し、質の向上を目指し行動し、発信し続けてまいります。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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