子どもと自然の中で関わる。
その際の基本的な行動・動作・姿勢など、メソッドとしてお伝えしていきます。
1.肯定的な言葉がけをする。
「いいね」この言葉をかけましょう。
子ども(相手)は自分の行動が認められているのか、言葉で伝えてもらわないと実感として感じられません。
「それはだめ」以外は、肯定的に捉えているよということが伝わるように接して下さい。
最初は難しかったら、「いいね」と言葉にして、声に出して、子どもに届けましょう。
何も言葉だけではありません。
にっこり微笑む。
子どもの側に寄り添い、距離を狭め、腕を組んだり、腰に手を当てたりせず、子どもが関心を持っている物に関心を持っているということを示すことが重要です。
究極的には、「僕は、私は、愛されている」という実感が持ってもらえるといいですね。
2.能動的な体験にする。
続いて、能動的な体験となるよう心掛けてください。
子どもたちが、自分からやる、自分でやる、やろうとしているということを大事にして下さい。
「何かしてあげなきゃいけない」
と思う必要はありません。
その際にも、黙ってしてあげるのではなく、「手伝おうか?」などと声を掛けてあげてください。
自分から環境に働きかける能動的な体験は、思考する力、判断する力、工夫したり、試行錯誤して、その中からもっとも良いと思う方法を試してみる力、実行する力が育ちます。
能動的な体験による高い学習効果を期待して、自分からやるということを尊重するようにしましょう。
3.安全を守る。
1,2の肯定的、能動的体験より優先される事柄は、
※危険なこと、人を傷つけること、社会のルールに反することに対して、適切に声を掛けたり、働きかけて、安全を守るようにしてください。
この時に、子どもとの適切な距離間を保っていないと、危険を察知するのが遅れ、安全を守れない場合があります。
野外において、子どもと関わるということは、野外の危険や子どもの発達・行動特性を理解しないといけません。
喫緊の危険についてはあらかじめお伝えしますが、その場の状況で危険となる場合が多いため、周りのスタッフの言動など注意して観察し、参考にしてください。
その場の状況をよく観察すること。
スタッフの対応をよく観察して、どう対応しているか、自分はどうすべきか、考えるようにしてください。
これらの循環を回すことで、自身の判断力、行動の精度を高め、成長につなげていただけたらと思います。
これからも子どもとの関わり方をお伝えしていきたいと思います。