子どもの保育環境について

自然なら何でもいいのか。そんなことはありません。

自然じゃなきゃだめなのか。そんなこともありません。

都会のビルの中でも良質な環境は作れるのです。

自然の中には良質な環境の要素が含まれていることがあるから良いのであって、その要素の本質を見極めないと危険です。

1.様々な動作が期待できる環境

自然の中では、運動面から様々な動作が期待できる環境がそもそも用意されているから良いのです。

2.複数の選択肢が用意されている環境

第2に、やらないということも含めて、複数の選択肢が用意されている環境ということです。

「これしかやってはいけない」という指示・命令・禁止・制限のある環境はもってのほかですが、選択肢が複数用意されている保育環境が質の高い保育環境であるというのはアメリカの研究からも明らかです。(保育環境スケールを参照)

3.内発的動機付けを引き出す魅力ある環境

3つ目には、子どもにとって魅力ある環境だということです。

やらせたり、義務・課題をこなすだけでは効果が低いことは心理学を用いるまでもなく明らかです。
子どもたちには(子どもに限ったことではありませんが)自ら「やってみたい」と思える内発的な動機付けを引き出す魅力ある環境が必要です。

言わなくても自分からやってみたくなる環境を用意してさえおけば、子どもはどんどん取り組むはずです。

 

これらの要素を満たしていれば、逆に言えば都会のビル群でも良質な保育環境を作れるはずです。

しかし我々はより効果の高い環境を求めた結果、自然に行き着いたのです。

そこでこんな意見も出てきます。

「自然は危ない」

そう、自然は危ないんです。

人工的な保育環境に比べ、未知数で予測不可能な要素も多いだけに、危険が多いのも事実です。

では、危険を取り除くのか。

次は自然環境における安全についてお伝えします。

滝山ネイチャークラブ

森のようちえん

ソトアソビスクール

代表 堀岡正昭

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