まずは自分で「いいと思う保育」をすること。
以前、講演会で、原坂先生から
「目の前1mの子どもたちには、自分の思った仕事が出来る、それが保育だよ」ということを教えていただいた。
どんな園に務めていても、例えどんな保育をしている園でも、目の前の子どもたちには、自分の思った保育が出来るし、逆に言えば、園長先生がこういったからとか、こんな方針の園だからとか全部言い訳。良いことも悪いことも全部自分の責任。
園を変えるとか、社会を変えるなんてことは出来なくても、目の前1mの保育を変えることは出来る。先輩や園長先生のせいにして、理想の保育が出来ないなんて不平不満、愚痴の人はどんな園に行っても出来ないし、しようとしない。
まずは自分が思う「いいと思う保育」をしてみること。
それには「勇気」も必要だけど、「実行力」、そして何がいい保育だと思うのか明らかにする「検証」が必要。
なんとなく「いいな」と思っているだけだとその時の感情や状況で判断の基準や行動がぶれる。
自分がいいと思う保育って何なんだろうと考えてみることだ。
それには過去の経験や直感から探ってみるのもいいし、いいと思う保育や保育者を見て、そのいいと思う要素を抽出してみることだ。
次にそれを実行してみる。
最初は勇気がいることかもしれないし、やったところで、「何やってんの」と非難されるかもしれない。
基本的に社会とはそのようなものだ。
それを恐れていたら自分のやりたいことなんて出来ない。
非難されて凹むんじゃなく、非難されても「やりたい」と思える情熱があるか否かが問われてくる。
「なんでそんなこと言われなきゃいけないの」
と反発したくもなるかもしれないけれど、相手に納得してもらえるような科学的な裏付けを取ることで自分自身の力になる。
文句を言って腐っても力にならない。
悔しくても、それをバネにして貪欲に学び、研究することで力になる。
本来、保育とはそうしたことの連続だ。
実践し、振り返り、反省し、次の実践にフィードバックしていく。
そのためにもまずは、
自分でいいと思う保育をやってみることだ。
ソトアソビスクール
堀岡正昭