まずは肯定することから始めよう。
子どもの行為を肯定的に捉える。
言うのは簡単でも、実際やってみると、かなり難しいことに気づきます。
大人はとかく指導したがりです。
「もっとこうしたら?」
きっとその方がクオリティの高いものが出来上がるでしょう。
でも私たちは多くの子どもたちと関わってきた経緯から、子どもは大人の考えるクオリティよりも、「自分でやった」という満足感の方を重視することを知っています。

私も失敗がなかった訳ではありません。
若い頃は、「ほら、こっちの方がかっこいいよ」なんて言って、子どもの作品を結果、否定するような行為もたくさんしてきたことでしょう。
なんて失礼なことをしてきたのだろうと反省しても、してしまった過去は消えません。
だから私は贖罪の意味も込めて、今子どもたちと関わっているのだと思います。
これは、指導や助言、アドバイスがいけないというのではありません。
もっと子どもの行為の理由に寄り添い、子どもの行為を肯定的に捉え、子どもが大事にしている物を同じく、大事にしてやろうと思うのです。
誰しも自分が大事にしている物を貶されて気持ちいい人はいません。
そんなつもりはなくても、知らず知らずのうちに人を傷つけていることはないだろうか。
なかなか「良い人」になるのは難しくても、良い方法を知ればそれが出来るようになればいい。
自分自身、良い人だというつもりはありません。
でも、子どもたちの自尊感情を傷つけない方法、自己肯定感を高める言葉がけなら少しは理解できるようになってきた気がします。
これは訓練が必要です。
だまされたと思って、子どもの行為、子どもが「見て、見て」と言って持ってきたら、「いいね!」と言って返してみましょう。
これを繰り返すことです。
基本的に熱心な人ほど、指導したがり、子どもをよくしようと何かしたがりなので、なかなか難しいのですが、繰り返し繰り返し子どもに「いいね!」と言い続けていくことで、脳が「この子は良い!」と思うようになります。
その結果、「君は良いね!」というメッセージを込めた声掛けが出来るようになります。
自分のことを肯定的に捉えてくれていることは子どもに伝わります。
子どもは「肯定されている」と感じ、その人のことを警戒しなくなり、やがては信頼するようになる。
信頼しているから安心して自分を発揮することが出来る。
さらに肯定的に返してくれるから、能動的な態度が習慣化する。
能動的な態度が、自分で考える、思考する脳を育て、アクティブな生き方となる。
そんな子が自然の中で、遊び出したくなる魅力的な環境の基、働きかけていくからますます発達が促される。
そんな良い循環を作りましょう。
そんな子どもたちが安心して過ごせる安全な場でありたいと思います。
まずは子どもに「いいね!」を伝えていきたいと思います。
森の教室
堀岡正昭
滝山ネイチャークラブ
taki-nature.com

