「こうするしかない」を捨てる

日々活動する中で思うことは、選択肢をたくさん持とうということです。

今でこそ、多少の雨なら平気でカッパを着て外で活動することが当たり前になりましたが、最初の頃は「怖かった」のです。

「え、ほりさんでも?」

そりゃそうよ、雨でわざわざカッパ着て外に出て行くなんてなかったから。

園舎も、屋根も何もないから、外に出るしかなかったという必然性はあるものの、雨でも外で活動するようになって、子どもは雨でも外で遊ぶ、ということが分かってきた。

何より雨の日の楽しさが分かってきたという感じかもしれないが、「雨だからお部屋で遊ぶしかないね」を捨てることです。

雨でも外で遊ぶんだ、という強い信念や目的を持つことも必要かもしれませんが、外で遊ぶ楽しさを経験させるということを目的にしたら、「雨だからお部屋で遊ぶ」から「雨でもどうやったら外で遊べるか」という思考に切り替えるということです。

その時に、機能的なレインウェアを用意するとか、雨でも濡れないように裾やフードを整えるとか、安全に遊べるフィールドを選ぶとかすることで、何の問題もなく外で遊べるようになる。

そうすると、「雨だからお部屋で遊ぶしかない」がなくなる。

熱中症警戒アラートが出てるから外に出られない、じゃなくて、「え、じゃあ涼しい所に連れていけばいいんじゃ?」とか、園バスがないから出かけられない、じゃなくて、「え、路線バスに乗ったら?電車は?現地集合は?」など選択肢を広げることで可能性が増えてくる。

うちはとにかく、外で遊ぶ、というより、子どもが満足して、十分に遊ぶにはどうしたらいいかを考えるから、そのための手段として、ありとあらゆる方法を探る。

だから「出来ません」ということがない。(無理、出来ませんと言ったら、負けぐらいに思っている。笑)

安全に遊ばせるにはどうしたらいいか。

子どもが大勢いるから無理です、ではなく、じゃあどうやったら安全に出来るかという思考にする。

ハチや蛇に嚙まれたりしたら大変だから、外で遊ばない、ではなく、じゃあどうやって安全に対策するか、ハチや蛇の特性を勉強したり、専門家から対策を学んで安全に野外で活動できるようにする。

「こうするしかない」という思考を捨て、「どうやったら出来るか」という思考で、自分たちのやりたいこと、目的、目標を達成するための方法を、ありとあらゆる方法を探ってみる。

そしてこれが大事なことが、「とにかく、やってみる」

これは脳科学的にも効果的だと言われているそうだが、あれこれ考えて、結局やらないのではなく、これが良いかなと思ったらとにかくやってみて、反応を見て、うまくいかないと思ったら止めて、違う方法を探ってみる。

そしてまた、やってみる。

そんなことを繰り返していくうちに、それが経験となる。

経験が積み重なると自信になる。

「僕には出来る」

そんな確固たる自信じゃなくても、出来るかも?そのぐらいの気持ちで良い。

「ぼくは満更でもない」

そんな感覚で一つ一つ乗り越えていけたら、振り返ってみたら大きな山を越えていることもある。

いつもスタッフにも言っていることだが、「こうじゃなきゃだめ」ということを捨て、「これもあり、あれもあり」そう思えたら、楽になる。

気楽に試してみよう。

そんなことを繰り返し、繰り返し、経験していけば、いつかきっと、何でも出来るようにきっとなる。