子どもの肯定できない行為には?

滝山ネイチャークラブでは、子どもたちとの関わりは、肯定的な関わりを基本にしています。

子どもの声や行動を肯定的に捉え、子どもたちに実感として感じ取ってもらえたらと思います。

だから、子どもの近くでにっこり微笑んでいたり、「いいね!」と言葉をかけることが多いのです。

でも、子育てや保育って、肯定できないこともあります。

それは、

1.危険なこと

2.人を傷つけること(行為だけでなく、言葉の暴力なども含めて)

3.社会のルールに反すること

そんな時には「いいね」や「そうしたい気持ちも分かるよ」ではダメです。

毅然とした態度で、しっかり注意出来ないといけません。

だからと言って、頭ごなしに叱って効果的かというと疑問です。

ある保育園で、子どもが廊下を走っていました。

それを見た先生が、

「走っちゃダメ!走らないで!」

と注意しました。

ところが、そこに通りかかった園長先生はこう言いました。

「歩きますよ」

推奨されない子どもの行為を見た時でも、否定語で注意するだけではなく、肯定的に、推奨される行為、こちらが望む行為を言葉で伝えてあげるのです。

滝山ネイチャークラブの活動では、子どもたちは木の枝を使って遊ぶことも多いです。

「木の枝持っちゃダメ!」

と叱るのではなく、周りに人がいて危なければ、

「向こうの広いところでやりましょう。」

と具体的な行為を肯定的な言葉で伝えます。

子どもの肯定的でない行為・行動であっても、推奨される行為、こちらが求める行動を言葉で伝える。

これが出来るだけで、子どもは結構行動を変容してくれます。

「ダメ」と言って子どもの行動を変えるのはあまり効果的ではありません。

こちらが疲れてイライラするだけです。

こちらが言葉を変えることで、子どもは自分の変えるべき行為を知り、どうしたらいいか分かるようになります。

子どもは自分で分かるようになれば、相手が望む行為をしたがるものです。

それが身近で大好きな人ならなおのことです。

私たちは、子どもと信頼関係を築き、子どもの側で見守ることで「あぁ僕は今肯定されている。認められている。」ということを実感してもらうことを目指し、問題行動に対する適切な言葉がけを身に付けていきたいと思います。

その先にあるのは、子どもたちの満足と安全、そして私たち大人の健康でもあります。

子どもの困ったにぜひ専門家の実践をお尋ね下さい。

即使える実際のノウハウをお伝えしていきたいと思います。

よろしくお願いします。

2025年2月8日、9日父母講座

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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