対立を恐れずに人と関わる経験を

子どもたちに人と関わる経験をさせることが大事だと思います。
そうは言うけれど、人と関わるということは必ずしも美談ばかりではなく、むしろ対立の連続ではないでしょうか。
考えや境遇も違う人間が2人集まったら、そこにはすでに意見の対立があります。
その違いの先に私たちの目指す平和な社会があるのです。
対立を避けて平和な社会はあり得ないのです。

自分の思いを伝える言葉と
相手の思いを知る思いやり

だから僕たちを言葉を獲得し、言葉を操り、自分の思いを相手に伝えようと、相手に分かってもらおうと努力し、苦労し、悩むのです。
だからこそ相手の気持ちに思いをはせ、理解したいと願い、相手を愛するのです。
自分への愛と、相手への愛が必要なのだと思います。
だからこそ、喧嘩や対立の機会を大人が奪ってはいけないのだと思います。
「あなたのためなのよ」と喧嘩を遠ざけ、対立しないようにするのは子どもが成長する機会を奪うことになるのです。
もちろん、喧嘩をして怪我をさせたり、傷つけていいとは思いません。
もしかしたら、傷つけたりするかもしれないリスクを負いながら、私たちは勇気を持って子どもたちに「人と関わる経験」をさせないといけません。
それはスマートにはいかないことが多いのです。
私たちだってそうだったのではないでしょうか。
友達や恋愛など、モヤモヤしたり、誤解やすれ違いといった苦い経験を通して人間として大きくなってきたのではないでしょうか。
答えを示すことが正しいとは限りません。
でも、少なくとも側にいる私たちが子どもたちを心から信頼し、子どもたちとの信頼関係を構築し、それらをベースに子どもたちに人と関わる経験を積み重ねていって欲しいと思います。
リスカーレ(勇気を持って試みる)
教育とは挑戦です。勇気を持って試みる営みです。
私たちはケガを恐れず勇気を持って試みます。
誤解を生じる恐れがあるからと、発信しない、挑戦しないのではなく、子どもの喧嘩や対立をどう捉えるのか、勇気を持って発信していく、挑戦する自分でもありたいと思います。
この日のエピソードはこちら

平成29年3月12日、父母講座午後の部
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭

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