活動を具体的にイメージして

活動を具体的にイメージしてシミュレートしましょう。

何時に集まって、どうやって出発して、何時ごろに集めて、何時ごろに帰ってくるか。

これは何を意味するかというと、こちらでコントロールすべきところ、コントロールできるところは超具体的にイメージしておくということなのです。

分単位でち密にイメージしたらいいでしょう。

着替えにはどれぐらいかかって、手がかかる子はどの子とどの子で、あの子にはあらかじめ声を掛けておいて、着替え終わった子から的確に次の支持を出して移動の支度をさせておいて、移動にはどのぐらいかかるか。

荷物や備品の片付けはどのタイミングで行って、その合間に自分の着替えや片付けをどのタイミングで行ったらいいか。

暑さや時差によっては水分補給はどこで行うか。

太陽も移動するので、日陰も変わり、荷物置き場はそこでいいか。

トイレに行きたい子はどのタイミングで行かせるか。

バスに乗るまで時間が空いたらどうするか。

おやつは?水分補給は?

他の乗客が多かったらどうするか?

座れなかったら?座れたらどうやって座らせる?

こうした一つ、一つのことを徹底的にイメージしておくのです。

ここで間違えてはいけないのは、コントロールしてはいけないことはコントロールしようとしないことです。

それは、子どもの興味関心であったり、子どもの遊びであったり、子どもの主体的な活動だったり、蓋を開いてみなければ分からないことはあまり事前に綿密に計画しないことです。

園では子どもの課題活動と言って午前中の活動を細かくタイムスケジュールして、計画通りに行うことがいい保育と思われていることもあるかもしれませんが、子どもたちをこちらの思い通りに動かそうとしてはいけません。

子どもは本来、こちらの思い通りには行かないものです。

それよりも、災害時のシミュレーション、怪我をした時の対応、着替えの段取り、子どもの健康や安全にかかわる指導、食事の際のマナーや躾、そういったこちら側の指導レベル、生活観、教える・伝える技術などこそ保育者の技量が問われる問題です。

子どもの主体性を大事にしましょうと言ったら、保育者の指導性はゼロで良いわけではなく、子どもの主体性を尊重する場面、保育者の指導性が問われる場面というのがあるということです。

保育者の指導性を高めようと思ったら、子どもの主体性を尊重する遊びの場面では出来る限り指導性は低くして、逆にこちらがコントロールしなければならない安全・健康・衛生に関してはち密にコントロールしていかなければいけないということです。

1日の終わり、活動の後半、活動の切り替わる時間帯、もっともっと詳細にイメージして安全のレベルを高めていきましょう。

 

 

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