どうしたら安全に活動できるかという前に、どんな時に事故や怪我が起きるかという検証も必要です。
検証には保育技術や経験は必要ないからです。
事実を基に、データを分析すれば事故や怪我の確立を掴むことが出来ます。
これまでの現場での経験から、多くの事故や怪我の場面を見てきました。
すでにベテランの先生方は知っています。
どうしたら怪我が起きるか。
どんな時に事故が起きるか。
その要因を徹底的に洗い出し、危険因子をつぶすことで事故や怪我は防ぐことは出来ます。
もちろん0にはならないし、0にすることが重要ではないけれど、安全な活動を目指すなら過去のデータベースを紐解くことが大いに役に立ちます。
だから、ベテランの先生方のエピソードを聞きましょう。語りましょう。伝えましょう。
何も野外での活動だから危険なのではないのです。
危険な時間帯、危険な場所、目を離してはいけない場面で目を離し、事前に適切な働きかけを怠り、危険を取り除いたり、制止したり、活動を制限したり、禁止したりせず、漫然と過ごすことで事故や怪我が起きます。
逆に言えば、危険な時間帯だけ、危険な場所だけ、目を離さないこと。
危険な場合には子どもを適切に制止したり、活動を制限したり、禁止することで安全を守れるということです。
ずっと緊張して、子どもを監視するのは疲れるし、おもしろくありません。
1日の中でほんの5分から10分、トータルでも30分ほど、神経を集中し、子どもから決して目を離さず、行動をよく観察することです。
その場面と時間が経験によって分かるようになります。
技術を積み重ねることで、子どもの人権と主体性を尊重しながら、安全に指導することが出来るようになります。
安全はすべての事業の基本です。
教育の目的は人格の完成です。
滝山ネイチャークラブでは、その二つをチームで獲得していきたいと思います。
それはスタッフ一人一人の価値観が、喜びとやりがい、幸せと成長欲求の追及へとつながっているからです。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭