これまでも森のようちえんの活動を通して子どもの遊びの価値と重要性について伝えてきました。
医学博士の榊原洋一氏は、欧米の幼児教育を紹介しながら日本の伝統的な幼児教育法の長所について述べています。
楽しいことは本当に教育的か
このことを欧米では科学的に研究され、楽しく遊びながらの教育(Playful Pedagogy)と言います。
私たちが指導性の強い保育と言っている教育法をDirect instruction(直接教示)と言い、その反対に大人は一切かかわらず、子どもが自由に遊ぶ、Free play(自由遊び)、その中間に位置づけられるのが、Guided playと呼ぶ、ガイドされた遊びです。
保育者は環境を設定し、体験を構成し、子どもと遊びに適切に働きかけることで、子どもが主体的に活動に取り組み、十分に楽しさを感じながら効果的な学びにつなげます。
欧米の幼児教育における位置づけとしては、滝山ネイチャークラブの森のようちえんは、Guided playと言えるでしょう。
主体性の名のもと、子どもに働きかけない保育ではなく、子どもと遊びをよく観察し、積極的に働きかけていく教育です。 現場の保育者として子どもの遊びの価値と意味を伝えていく必要性を感じます。
子どもの主体的な遊びを広げるためでもあり、子どもの遊びの喜びを伝えるためでもあり、保育の専門性を高めるためでもあります。
明日も子どもたちを自然にいざない、楽しい遊びを通した学びの経験にしていきたいと思います。
滝山ネイチャークラブ
森のようちえん
代表 堀岡 正昭
CRN 子どもは未来である
世界の子どもを取り巻く諸問題を解決するためには、従来の学問分野を越えて学際的な研究体制が必要ではないか、という問題意識から出発したのがCRNです。