野外で子どもの安全を守る保育体制について

安全は作られます。

人の数で安全が守られるわけではありません。

安全を守る体制を作ること。

もちろんこれだけで子どもの安全が守られるほど、保育は単純ではありません。

しかし、チームで子どもの安全を守る体制と意識を作れたら安全の質は格段に上がります。

園全体で子どもの安全を守る。

チームで子どもの安全を守るには、この5つを意識すること。

1.子どもたちに背を向けない。子どもから目を離さない。

2.顔を上げて全体の様子、状況を把握することに努める。

3.様子によっては子どもたちの近くに行き、子どもの様子、遊びの状態、一人一人の心理状態や健康状態など、内面の変化に気づけるようにすること。

4.個別対応で持ち場を離れる際には、他の職員に声をかけることと、その時間帯は配置数が1名不足している状態であることを認識すること。

5.配置数が不足している状態であることを認識した職員は、少ない人数で子ども全体を見るポジション、役割、保育内容に切り替えること。

これを行っているチーム・園は安全の質が高い。

事故・怪我が圧倒的に少ない。

逆に事故・怪我の多い園は、子どもから目を離す。保育中にスマホ操作に夢中になって「ながら保育」をしている。顔を上げて職員同士連携していないか、もしくはそうやって連携するという意識・体制がない。

保護者も社会も、防犯カメラを導入しているとか、セキュリティシステムを導入しているかどうかで安全だなどと安心しないで、現場の先生方がここを押さえた保育を行っているかどうかで検証できるような眼を養っていただきたい。

社会全体で子どもの安全を守らなければ、子どもの命を守れないようになっている。

今年の夏、悲しいニュースがないことを願い、自分たち自身も緊張感を持って保育したい。

 

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