保育を構造で考える

環境を設定し、体験を組み立てる保育デザインという考え方があります。

教育理念、保育理念から落とし込んできた保育の目的が効果的に達成される環境を選び、そこで行われる体験を構成します。

森のようちえんでは、子ども自ら環境に働きかける自由な遊びを通して子どもたち自身が獲得する学びを重視します。

活動にはリズムがあります。

それは保育者の計画ではなく、子どもたちが環境に働きかける遊びの中で必然的に発生する活動のリズムです。

そのリズムに沿って、対象に応じて働きかけを変える保育を行います。

子どもと遊びを観察し、環境に働きかけ、体験を再構成する保育です。

その行為は安全かどうか。子ども自身は安心して過ごしているかどうか。子ども自身の主体的な活動であるかどうか。その行為は遊びであると言えるかどうか。子どもはそこからどんな学びがあるのか。そこに子ども自身の喜びはあるかどうか。

こうした多面的な視点から子どもと遊びを観察し、その状態に応じて働きかけを変えるのです。

保育とはこれらの行為を瞬間的に判断し、適切な働きかけを積極的に行い、反応を確かめ随時フィードバックさせていく芸術的な営みであるとさえ感じます。

 

保育を構造で考え、伝承していくことで、良質な学びの体験である森のようちえんが広がることを期待しています。

滝山ネイチャークラブ

ソトアソビスクール

森のようちえん

代表 堀岡 正昭

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