うめ総括資料
年齢別の活動
当初、従来の学年保育の名残からか、年齢別の活動を推進させるような動きもあったが(ユピテうめ)幼児クラス田中リーダーから「ゆりもうめもさくらも一緒にに活動できるようなクラスの取り組みをしてみては」との提案と助言を受け、職員の中に肩の力が抜けたようなゆとりが生まれた。学年別の活動という枠組みの中ではなく、クラスとしての活動の中に異年齢の取り組み方の違いが生まれる。どちらが最初かという議論ではなく、そこにはゆり・うめ・さくらの違いを認め、その上で個々人の表現や発達を保証しようとする働きかけが生まれるきっかけともなった。
現状では一つの同じ活動をゆりもうめもさくらも取り組み、その取り組み方の違いから異年齢の関わりの良さを見出していこうとする流れにある。(当然、‘学年の’というか職員一人一人の提案という意味では担当年児の差が表れることもある。)
行事への取り組み
・コノリンピック
器械体操(鉄棒、マット、平均台、跳び箱)、リレー(今回は『聖火リレー』ということだったが)年間計画に基づき、うめ担当職員が中心となって提案、運営、リードしていく活動となる。
・高尾登山
安全管理と危機意識について、再検討する必要があるという意見があった。うめ、さくら計100名近い園児を安全に引率する方法として「2人組で手をつないで並んで歩く」という方法を採用したが、この秩序が守られず大いに不安だったという。「大丈夫だろう」という意見と「万が一」という意見は危機意識の違いから来るものと思われる。「大丈夫だろう」という科学的根拠と「万が一」に対する危険予知と対策について職員一人一人が考える必要がある。
1危険予知
危険因子の分類
1)自然環境の危険
a.気象によるもの・・・大雨、吹雪、強風、台風、落雷など
b.地震によるもの・・・山崩れ、津波、火災など
c.人体に危険をおよぼす危険な動植物・・・毒ヘビ、ハチ、毛虫、うるしなど
d.その他・・・洪水、なだれなど
2)生理的・生物的な危険
a.病気・・・伝染病原体や寄生性病原体による疾病。食中毒、その他の疾病
b.けが・・・滑る、転ぶ、ぶつかる、落ちる等によるけが
3)精神的・社会的な危険
a.人間関係によるもの・・・人間関係のこじれ等による精神、身体的な危険
b.道具などによるもの・・・刃物や火、あるいは道具の扱い方によるけが、交通事故
c.主催者・指導者側の過失によるもの、無理な計画、未熟な指導者による事故
2危険回避能力
危険回避能力は個人差があるということ。「危ないから」という理由で一律に規制・禁止してしまうのではなく、個人の能力を見極めるということが必要になってくる。『アウトドア活動入門』でやまもと氏は「難しいのは“どこまでを安全と考え”“どこからを危険とするのか”ということです。このバランスは微妙であり、まさに、やじろべえの重心のような位置なのでしょう。大切なことは、バランスを決める位置を、一人ひとりの子どもに応じて意識するということです。たとえば階段の3段目くらいから楽々飛び降りる子にとって、そのことは冒険ではないかもしれません。でも2段目から飛び降りることが大冒険である子どもだっているのです。「危険回避と冒険のバランス」を見抜く目は、まず、こうしたことを理解することから養われるのだといえます。アウトドア活動、特にダイナミックな活動を計画する時、また実施している場面で、このバランスは常に意識していくことが必要です。」と述べている。
3計画の再検討
これらのことを鑑みて、危険因子をシュミレートしてイメージトレーニングを行い、事後対策について教育を行うことが重要課題であると思われるが、100名規模の登山遠足に対する職員配置など総合的に考えて、計画の再検討と4歳うめの『犬目山登山遠足』の変更を提案する。
総括資料作成 ユピテ組うめhori
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