小学校で必要な学力とは

小学校に入ってから必要な学力の基礎となるのが、学ぶ意欲です。幼児期に何にでも興味を持って、好奇心旺盛にチャレンジしていく態度を身につけ、小学校に入ってからの学ぶ意欲につなげたいものです。
 ここで確認しておきたいのが、小学校入学前に必要なことは座って人の話を聞くという姿勢ではないということです。そりゃ、人の話をちゃんと聞いてくれた方が助かります。でも子どもは必要なこと、おもしろいこと、関係性が出来ている人の話はちゃんと聞くものです。聞いてくれないとしたら、大人の側の力量の問題です。幼稚園・保育園でも小学校入学前に、まるで小学校の予備校のように「学校に行ったら座って授業受けなきゃいけないんだから」と座らせて話を聞く訓練をするところがあります。それも大概つまらない話。いわゆる説教。園長は「話をするならおもしろい話してやって」「必要な話は手短にポイントを押さえて」と話をします。小学校の先生でも優秀な先生は低学年児童の特徴を押さえて、上手に授業を組み立てています。そう、良い授業にはリズムがある。生きています。子どもが活き活きとのびのび、そして真剣に授業に取り組んでいます。
 座っている姿勢だけ訓練しても意味がないんです。本当に子どもが座って授業を受けることに意味を感じ、主体的に取り組む態度、学ぶ意欲を身につけさせることが必要なのです。
 そのために幼児期に必要なのは訓練ではありません。遊びを通した学びです。

LINEで送る

コメント

タイトルとURLをコピーしました