「もっと見たい」「知りたい」「やってみたい」
子どもたちの遊びたいという欲求を満たしてあげたいと思います。
だから私たちは、子どもたちを自然環境に誘い、子どもたちのやりたいという思いを大事にします。
実は、このやりたいという思いは内発的な動機付けに基づく学習にとってもっとも重要な感情です。
自分からやりたいという感情が動機づけとなり、実際にやってみるという行動習慣を身に付けた子どもは、学校に行っても、勉強したくなるような魅力ある教材や教師の存在によって自ら学習する子どもになります。
私たちは遊びを通して学ぶ喜びを知る子どもになって欲しいと願います。
子どもの欲求の本質を知る。
私たちは子どもの欲求の本質を見極めたいと思います。
狭い教室の中で走り回っている子がいたとしましょう。
「走りたがっているから」という理由で危険を放置して、そのまま走らせることが適切な働きかけではありません。
その子の本質的な欲求とは、狭い教室で人に迷惑をかけたり、自らも転んだりぶつかったりする危険を冒したいということではなく、自らの発育・発達に伴い、自分の身体を自由に動かしたい、思いっきり走ることで生きていることの喜びを感じたい!ということではないかと思うのです。
だから私たちは広い空間にその子を誘い、自由に身体を動かすことが出来る環境を保障するのです。
子どもの欲求を見極めることはトライアンドエラー
赤ちゃんが泣いている時にお母さんは、
「あ、お腹が空いたのね。」
と言っておっぱいをあげます。
または
「そう、眠いのね。」
と言って抱いて優しく語りかけ、眠りに誘うのです。
でも、最初から分かるのではなく、「何で泣いているのかな?」という疑問から、こうかな?ああかな?と思考錯誤しながら、試してみて、その反応を見て泣いている理由を知るのです。
泣いているからといって「泣きたい」ということが欲求の本質ではなく、寂しいよ、構って欲しいよということだとしたら、泣いている子を放置するのではなく、優しく声をかけ、スキンシップを図ることが適切にはたらきかけることになります。
行為・行動の理由を知る
子どもの欲求を適切に満たすということは、何でもやりたい放題、やりたいと言ったことを何でもやらせるということではありません。
その子の欲求の本質を見極め、行為・行動の理由を知ることが必要です。
これはなかなか簡単なことではありません。
なぜなら、それこそが保育者の専門性だからです。
私たちは、子どもの発達や保育の知識を学び、子どもたちと接してきた経験から多くのことを学んできました。
子どもたちに対して敬意を持って接することで見えてきました。
もしも子どもが「どうしてそんなことをするのか」分からなかったら、私たち保育者に聞いてみてください。
身近なところで、幼稚園の先生、保育園の先生、小学校の先生たち子どもと関わる専門家を頼ってみてください。
経験ある専門家はその答えを導く方法を知っています。
それは、その子自身をよく観察することだと。
誤解のないように捕捉しますと、私たち保育者が子どものことを何でも知っているということではありません。
多くの子どもと接し、ある一定のパターンがあることは多くの保育者が掴んでいます。
しかし大事なことは、そのパターンに子どもを当てはめるのではなく、子ども自身をよく観察し、その子自身をよく知りたいという保育者の願いです。
私も子どもたちのことを正しく理解したいと思います。
保護者の皆様といっしょになって子どもたちの成長を支援していきたいと思います。
何かお困りの際には、お気軽にお声がけください。
すぐに答えは出ないかもしれませんが、必死に子どもと向き合うその誠意は必ず子どもに伝わります。
「もっと知りたい!」
「あなたのことを正しく理解したい!」
一緒になって子どもたちと向き合っていきましょう。
観察する方法ならお伝えすることが出来ます。
観察するポイントを押さえることで間違った解釈をすることが少なくなります。
子どもたちと合わせて、保護者の皆様のことも応援しています。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭