「一緒に走ってやるんだよ」

以前、リレーの活動中、クラス対抗リレーで盛り上がっていたが、1クラス、ほぼ周回遅れでアンカーがスタートになってしまった。
そんな場面を見て
「一緒に走ってやるんだよ」
と教わった。
「考えてもみろ。アンカー走るような子だろ。でももう走る前から勝負は決まっているんだよ。もう、バトン投げ出して投げ出したくなるよ。そんなときに、そんな子どもの気持ちに寄り添って、一緒に走ってやるんだよ。そんな先生が側にいるって、子どもにとって幸せじゃないか。」
それ以来、僕は子どもと一緒に走ってやる。逃げ出したい、もうやめてしまいたい、でも先生もここにいるよ。がんばれって。
「何やってるの!子どもと一緒に走ったりなんかして。」
「子どもには挫折感も必要なの。子どもは1人で走ってそれを乗り越えるからいいんでしょ。」
なんて、反論もありました。
でも、それでも僕は走り続けます。親になって明らかに強くそう思います。子どもがもう、やめてしまいたい、逃げ出したい、もう走る前から勝負なんてやる意味あるの?なんて思ってしまうような場面でも、「僕は側にいるよ」「いつも見ているよ」「君にとっての安心基地になりたいと思っているよ」というメッセージを態度で示さないといけない。いや、そうしたい。僕はそんな保育者でいたいと思います。
そんな若い保育者を僕は心から応援していきたいと思います。

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