大変なことを省略しない

先日の朝日新聞投稿欄で「スマホで子守」する息子を嘆く祖母の話が載っていた。
スマホで子守は良くない。何故良くないのか。
それは泣きやんでしまうから。
スマホで子守は良くないことは皆重々承知。それでもせざるを得ないのは、それ程までに疲弊しているから。子育てとは本来、そうそううまく行かなく、あせったり、おろおろしたり、「何で寝ないの!」と怒鳴ってみたり、そういうことのくり返し。このうまく行かないことが大事なのである。うまく行かないから工夫したり、努力したり、夫婦で喧嘩したり、つまりは人類とは本来、そういう生き物なのである。
それを省略したり、面倒くさがって拒絶するところに問題がある。
子育てとは本来、そうそううまく行かないことの連続で、それを乗り越えるところに実は進化の過程があるのである。乱暴に言うと、スマホで子育ては、人類が滅亡への一歩を歩むことになるから、良くないのである。
人類の歴史は面倒くさいことにチャレンジし、それを乗り越えたところによる、進化・勝利の歴史なのである。それを避け、安直に子どもが泣きやむ、効率的な方法を選択してしまってはいけない。
対話もつながりも恋愛も夫婦生活もみんな面倒くさい。
手っ取り早く、効率よく、いっそのこと人類、生きていくのやめません?
そうなったら人類、おしまいでしょ。
我々は会話を惜しみません。『昔から家族間会話は無料です。』のキャッチコピーじゃないけど、声をかけるなんてただなんだから、出し惜しみしないで、声かける。
若い子育て世帯を応援します。
泥臭く、髪の毛振り乱して子どもを追いかけ回す、大変なことの毎日を応援します。あまり言うと胡散臭いので少しにします。
安直に答えを出しません。求めません。問題解決のプロセスを大事にします。
もっと親子を楽しもう
     滝山ネイチャークラブ

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