写真を撮ると見えてくるもの

先日、保育者向けのポートフォリオのワークショップで、

「保育中に写真を撮るなんて(余裕がなくて)出来ないと思うのですが、どうしていますか」

という質問がありました。

子どもと関わりデジカメで記録を取り始めたのがもう20年近く前。

20万画素というカシオのQVシリーズでした。

機能的にも画質的にも、そして撮影技術もおぼつかなかったのもあって、とにかくたくさん撮りました。

1日に数十枚。そのうち画質もアップしてオリンパスの一眼で撮り始めました。

メモリー容量も増えてきてコンパクトデジカメを活動に持ち歩くのが普通になりました。

そうして撮り続けていくうちにあることに気が付きます。

「好きな絵があること」に。

そう、それが自分の保育観なのです。どこを切り取り、子どもの様子を見るか、それはそのまま保育で大事にしていることそのものだったのです。

今でもお勧めしているのが、ズームを使わないこと。当時はズームを使うとぶれたのもあるのですが、ズームを使わないということは足を使って子どもに寄らないと撮れなかったのです。このことは子どもの側に寄り添う保育の姿勢にも重なります。

写真を撮るということは、大事にしていること、見て欲しいもの、伝えたいことを撮るということ。写真を撮ることで自分の保育観がより明確に絞られてきたと言えるかもしれません。

「時間がないから」「そんな余裕はない」かもしれませんが、写真を撮ることで保育技術が高まります。

写真を見てもらうことで自分の保育の説明能力が明らかに高まります。

そう、写真を撮ることは保育の質を高めることにつながるのです。

写真を見てもらうことは自分の保育観や保育理念、保育内容を説明する力になるのです。

20年も子どもを撮り続けていますので、多少のノウハウは蓄積されています。

どんな角度で撮ったらいいか。

撮り方のコツは?

興味ある方にはソトアソビ実習などの機会にお伝えします。

そして最後に敬愛する社会派の写真家、中筋純氏(https://www.suzy-j.info/)の言葉を紹介します。

「写真はね、被写体に対する愛だよ」

ソトアソビスクール

堀岡正昭

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