入園式翌日

泣いている子を抱き抱える。泣かずにおれないその子の気持ちを受け止め、抱いてやるべきだろう。しかし、身体を拘束するために抱き抱えるのならやめた方がいい。
 抱いて、負ぶってやりもする。しかし、そこにハートのつながりがあるや否や。抱いて負ぶっているという行為だけでは信頼関係は深まらない。そこに働きかけがあるから関係が深まるのだ。子どもと信頼関係を深める3要素。関わる。遊ぶ・スキンシップ。寄り添う。
 積極的に逃げずに関わる。大変なことから目を背けない。距離を縮め、働きかける。泣かずにはおれない心持ちを受け止め、共感し、一緒におろおろしたっていいじゃない。だって、お母さんがいないと泣いているのはどうにも出来ないから。この‘一緒におろおろする’というプロセスが大事なんじゃないかと思う。次におろおろしているだけじゃ能がないから、あの手この手で仕掛けるんでしょ。歌を歌ってみたり、おもちゃを見せてみたり。この‘あの手この手’が保育者の力量で、当たるか当たらないかは時の運じゃないけど、うまく行かないことも、ある。そのうち、当たれば一緒になって遊んでやればいい。彼らの気持ちに寄り添う用意があれば、見えてくるんじゃないかな。
 そんなスマートには行かないけど、必死でやっていくしかないね。がんばるべ。

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