保育の難しさの一つに、「今、何をすべきか」という行為行動の判断を自分で行わなければならないという点があります。
子どもと関わる現場で、逐一園長先生の指示を待っていられるはずもなく、当然と言えば当然なのですが、その判断する材料となるのは、目の前の事象なのです。
実は「何をすべきか」ということは決まっていて、目の前の事象がどういう場面か正しく分析できれば、やることは明確なのです。
実は、保育者の行動パターンを分析するとそんなに複雑ではないことに気が付きます。
1.環境を設定する。
2.子どもと一緒に遊ぶ。
3.安全を見守る。
4.子どもの気持ちに寄り添う。
5.活動を切り替える。
目の前の事象がどういった状況下を正しく理解すれば、これらのパターンから何をすべきか判断して、それを実行するだけなのです。
上記の2,3,4の遊び方、見守り方、寄り添い方は人それぞれ。自分の能力や経験に応じて違いがあっていいのです。
大切なのは、その場の状況を判断し、適切な働きかけを誤らないことなのです。
子どもと遊ぶときは遊ぶ。見守る時は見守る。命を守らなければならない時は何が何でも守る。そして子どもの気持ちに寄り添わなければならない時にはしっかり寄り添うということです。
そのやり方は自由です。その人個人の個性を十分に発揮して、関わって欲しいと思います。
では、その場の状況の判断する力はどうやって磨くのか。
私たちも新しい試みにチャレンジして、日本中の保育者が判断力を磨くトレーニング方法を開発し、子どもたちが自由に外で遊べる社会を目指し、ソトアソビの普及に務めて参ります。
滝山ネイチャークラブ
ソトアソビスクール
代表 堀岡 正昭