必要なのはスキル?ハート?

以前は、保育者に必要なのはスキルだと思っていました。
「ここで勝負ですから」と腕に筋肉を出すポーズで、いかにもスキル、持ってますからみたいなそぶりに見えたかもしれません。
 今は、そんなものより、胸の前で両手でハートを作って、「これが大事ですから」とハートのポーズを作ります。
 チームで保育する上で、大事なのは1人1人のスキルよりも、そのハートだと思います。ハートとは、愛であり、相手を想う思いやりの心です。どんなに高いスキルを持っていたとしても、「何で出来ないんだよ」と相手を責めたり、「どうせ出来ないんだから」とあきらめてしまっては、チームで保育するなんて無理です。スキル不足はチームでフォローできるけど、ハートがないのはフォローしようがない。だから、青空保育は“ゆるゆる”です。対象が未就学児親子ということ、不特定であるということなどの条件もあるのですが、何より、スキルで勝負じゃなく、チームワーク、ハートで勝負です。まあ、こう言えるのもある一定以上のスキルを持ち合わせないと言えないのですが、気持ちとしては7,8割の出来で勝負、残りの2,3割は仲間とのコミュニケーション、ハートとハートで補えると考えておく方が良い。スキルとしては完成形を求めない。むしろ、7,8割で押さえておく。その分、コミュニケーションでつなぐことにエネルギーを注ぐ。そうした方が、結果良い。こうすると、気持ち、楽なんですよ。少し補足しておくと、スキルというのは質、クオリティーを70%、80%に押さえておくということであって、計画、イメージトレーニングは100%にしておかないと事故に繋がります。イメージトレーニングでクオリティーが低いということを想定して、仲間に助けてもらう、そのことで全体のプログラムの質を高めるという感じです。プログラムの質は保育者個人の力量によって決まるのではないということ。プログラムの出来は、保育者1人1人の力量とチームの関係性、そこに参加する子どもたち、そして青空保育の場合は、どれだけ親御さんと仲良くプログラムの主体者として参加してもらえるかという対人援助技術による複合的な要素が含まれるということです。その大きな要素として、保育者の人間としてのハート、相手を思いやる心がとても重要だということです。

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