厳しい暑さが続きます。
その中でも子どもたちにとっては身体を動かす、お友だちと遊ぶ、戸外で自由に遊ぶということが子どもの健全な発達には欠かせないということがコロナ渦ですでに私たちは学習してきました。
これまでも様々な工夫をして、保育園の先生方は子どもたちの遊びの体験を保障してきました。
保育園を閉じることなく、子どもたちを受け入れ、その中で最大限の工夫と配慮で子どもたちの安全と健康を守ってきたのです。
それが保育の質です。
どこも真似ることのできない高度な保育技術です。
長年の経験と多くの子どもたちを見てきた保育技術はたとえ災害時でも子どもたちを守ってきたのです。
今一度考えてみましょう。
先生「さあ、今からプール遊びしますよ」
子どもたち「やったー」
アナウンス「熱中症警戒アラートが発令されました。戸外遊び、プール遊びは中止して室内で静かに遊びましょう。」
今こそ、その保育技術を発揮する場面です。
もちろん、何の手立て、配慮、対策もなく、子どもたちを炎天下のプールに送り出すのは危険です。
まずは、日よけの対策は必須です。
全国の幼稚園・保育園の屋外プールには最低限タープの設置を義務付けましょう。
子どもの健康と安全を考えたら日よけなしのプール遊びは止めましょう。
水難事故を防ぐための複数の監視体制は当然のことながら、こまめな水分補給、活動時間の縮小など長時間の活動も止めましょう。
熱中症対策は何も子どもに限ったことではありません。
監視役の先生こそ、炎天下のプールサイドで熱がこもって危険です。
先生たちも日よけの下で監視してこそ、集中して子どもたちの挙動を見守り、安全を守れるというものです。
その上で安全に子どもたちを守れるという自信がない場合は勇気を持ってプール遊び、戸外遊びを中止するのも重要な選択です。
しかし、子どもたちにとって健康で教育的な活動はどうやったらいいか、経験ある先生方は知っています。
それを実際に行う誰にも負けない熱い情熱と子どもたちに対する愛があります。
そんな園の先生方は今日も頑張って子どもたちを汗を流すのです。
私たち森のようちえんも保育園の現場の先生たちと同様、子どもたちを野外に連れ出し、健康で子どもたちの笑顔あふれる活動にしてきたいと思います。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭