安全を管理するということと子どもを管理するということ

2月の寒い雨でした。

それでも、子どもたちは外で遊びます。

園舎がないという必然性はあるものの、そうしないと獲得出来ないものがあるからです。

寒いという感覚とこうした条件でも外で遊びたいという欲求を叶えられる感情、そして楽しい遊びを通して「出来た!」という自信です。

しかし、相手は自然。

対象は幼い子どもたち。

寒さや疲労、怪我や病気の心配がないわけではありません。

自然の中で怪我はつきもの、という考えもないわけではありませんが、出来るだけ健康で、安全な活動にしたいと願っています。

「一番いい方法は子どもを外に連れ出さないということと、子どもを預からないことだ」

冗談のような話ですが、至って真面目に議論されている現場もあるようです。

出来ないのはやらないから。

子どもの育ちをとことんまで追及し、それを達成すると決めたら妥協しないことです。

言い訳して低いところで満足しないことです。

保育者に必要なのは、そのマインドです。

子どもは管理できない。

管理するのは安全です。

そのためのフィールド選定やプログラムについて学ぶのが、ソトアソビスクールです。

こうした活動は緻密に計算された芸術のようなものであるとさえ思います。

偶然、安全なのではなく、安全を管理しているのです。

なんとなく楽しくなるのではなく、楽しくなるようなプログラムを構成し、心理学的に楽しいということを追求した働きかけをしているから楽しくなるのです。

もちろん怪我をしないということは毛頭言えないのですが、それでも私たちは勇気を持って挑戦するのです。

あえて挑戦しないと獲得し得ない高度な課題に挑戦してこそ、私たちのやりがにもつながるからです。

この活動が子どもたちの大きな成長と私たちの向上心、そして保護者の方の満足につながるよう子どもたちと共に、自然の中での活動を展開してまいります。

ソトアソビスクール

堀岡

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