最初は年に4回のボランティアから始めた森のようちえん。
自分に出来ることから少しでもいい体験を広めたい。
そんな思いから少しずつ回数を増やし、月に1回から2回へと増やし、子どもを預かり、森のようちえんとして仕組みを作ってきました。
お金の流れも明朗にしようと確定申告も行ってきました。
自分にとって森のようちえんとは、保育の方法であり、働き方であり、子どもと保護者、そして未来に対する貢献であると考えます。
その中でも働き方としては、「森のようちえんで起業」という考えです。
一般的に説明するのはとても大変で、最初の頃は
「子どもさんを預かって自然体験をする幼児教育なんです。」
と言っても、
「そんなのにお金払う親、いないよ」
とけんもほろろでした。
実際、創業系の相談でも、「良いことだと思うけど、これで食っていくのは大変だよ。本当に売れんの?」とほとんど相手にもされませんでした。
でも、「良いものなら売れる」「売れないとしたら、良いものじゃないからだ」という考えで、とにかく商品としてのクオリティを上げていくことに努力しました。
良いのは分かるけど、本当に良いものなのか。
それを説明する根拠は。
安全だと言い切れるのか。
保育者としてのプライドもあるから、経験を基に、絶対に間違っていない、その確信を持って、論理的検証を進めてきました。
そうやって自分たちの価値を高め、少しずつ理解し、認められてきたように思います。
幸いにもいいお客さんたちに巡り合えました。
滝山ネイチャークラブの理念を理解し、堀岡の保育に賛同していただける方が少しずつ増えてきたのです。
それはちょっと驚く程でした。
説明会で話も聞いていないのに、いきなり申し込んで預けていただける保護者が1人や2人ではなかったのです。
「ブログを見て賛同して」
「考えに共感しました。」
でもね、見ず知らずの人間に預けますか。
大事なお子様ですよ。
それを任せて預けて下さったのですね。
これは身が引き締まる思いと、「間違っていなかった」という安堵感でもありました。
今や社会的地位も高い多くの保護者の方々に支持していただけるのは本当にありがたい限りです。
子どもを教育する幼児教育、保育という仕事は本当にやりがいのある仕事だと思います。
しかしながら、現状では多くの仲間が疲弊して、迷っています。
自分も独立まで10年かかったように、勇気が出せないんです。
「本当に食べていけるだろうか」
今や会社や組織、国や行政に縋り付いていても将来に渡って安定して生活していけるとは誰も保障できないのです。
ましてや長時間労働やストレスで病休の職員も多いと聞きます。
楽をしたいんじゃないんです。
やりがいのある仕事して、存分に働きたいのです。
私は、「森のようちえん」という働き方で起業する人生を選択しました。
それは、子どもたちのため、保護者のためでもありますが、私たち保育者のためでもあるのです。
保育者が笑顔で子どもと関わり、やりがいを持って働く、そんな保育を広めたいのです。
それには力がないといけません。
大いなる使命に生きる強くたくましいマインドもないといけません。
そうした経験を一般化し、広く伝えていく技術も必要です。
目的は一人ひとりの幸せと平和な社会の実現です。
そんな自分たちが社会的に成功しないわけがないんです。
「良いことやってんだけど貧乏」ではだめです。
自分たちの後輩や子どもたちが「自分もああなりたい」と思えるような人生のモデルとして輝いていくためにも、僕たちは成功し続けます。
そんな「森のようちえんで起業」に共に歩む仲間を求めます。
「森のようちえん」で「なりたい自分」に、なろう。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡 正昭
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