川遊びに限らず、プール遊びも含めて、水辺の活動の前には準備が必要です。
事前の準備として下見を含めた計画が対象に合っているかどうかの検証も必要ですが、ここでは当日の川遊びの準備について説明します。
まずは着替えから。
森のようちえんでは、各自のレジャーシートの上で着替えます。
汗をかいて脱ぎにくい場合は手伝うことがあります。
脱いだ衣類はビニール袋かプールバックにしまいます。
アクアシューズを履いて準備が出来たら水分補給を促します。
注:幼稚園・保育園の場合は、着替えの前にトイレに促すことも多いと思いますが、森のようちえんでは、いつでもトレイに行くことが出来るようにしていますので、一斉にトイレを促すことはありません。行きたい子だけトイレを済ませます。
次に、ライフジャケットの説明です。
実際に着用してみせて、注意点を伝えます。
自分で着てみたり、手伝ってもらったりして、最後には確実に着用できているか点検します。
ライフジャケットを着る前でも良いですが、準備体操は欠かせません。
子どもにとって水遊びの前の準備体操は、身体のストレッチと合わせて、意識付けと習慣形成の意味があります。
これから水遊びが始まるんだ。
水遊びの前には準備体操をするもんなんだ。
これらが楽しい期待と安全のための必要な緊張感であって欲しいと思います。
さあ、ではすぐに水遊びを始めてもいいでしょうか。
子どもたちを一旦集めて、全員に、水遊びの注意説明をしましょう。
対象となる子どもの発達に合わせて、分かりやすく、手短に、ポイント絞って話しましょう。
注意項目は3つまでにまとめましょう。5つ以上は多すぎです。
事前の注意説明をセーフティートークと言います。
セーフティートークの項目は次の3点です。
1.禁止事項
命に係わる禁止事項があれば伝えます。
2.活動の制限
活動場所の制限や、活動内容の制限が必要な場合は、分かりやすく視覚情報と共に伝えます。
例えば、実際に先生がその場所に立ち、〇〇先生よりも向こうには行ってはいけない、荷物が置いてあるところより上流で遊ぶことなど、具体的に指示します。
あっちの方とか、向こうの方という言い方では伝わっていないと思いましょう。
3.活動の段取り、流れ
途中で休憩を入れることや、水分を取ること、笛が鳴ったら集まることなど、活動の流れや段取りを子どもたちが見通しがつく程度、説明しましょう。
入水する際には、身体を徐々に水に慣れさせましょう。
足から入水し、手足、顔、頭、胸などに水をかけて身体を水に十分に慣れさせましょう。
不安や抵抗感になってはいけませんが、水かけっこは大事なプロセスの一つです。
さあ、楽しい水遊びの始まりです。
安全な川遊びは安全な準備から始まります。
今年の夏も安全な水遊びを楽しましょう。
滝山ネイチャークラブ
ソトアソビスクール
代表 堀岡 正昭