子どもを自然の中で遊ばせているだけなの?専門性とは

自然はいい。遊びも大事。

子どもに関心がある人なら、多くの人が自然と遊びの価値を理解しています。

しかし実際やるとなるとかなり大変なことに気づきます。

まずは「安全」

野外には危険も多いので、フィールドに潜む危険を知らなければなりません。

そのための自然理解として、現地の下見調査や危険な動植物の生態調査が欠かせません。

必要に応じて、前日までに何回か現地調査を行うこともあります。

最新のデータや専門的な知見からの研修を受け、スキルアップを図ることも必要です。

また何より、対象となる子どもの理会が必要です。

子どもの発達を理解し、個別の行動特性を理解し、一人ひとりに応じた援助を行うことで事故や怪我の確立が格段に減ります。

自由な遊びが大事だと言っても、無理な活動や発達に見合っていない活動は怪我の元です。

そうした意味から、私たちは「安全」を管理します。

次に「時間」です。

子どもに遊びが必要だと知っていても、実際の現場では時間で急かしたり、遊びを中断させたりすることが多いのではないでしょうか。

首都大学の浜谷先生は、「遊びには『盛り上がり曲線』がある」と仰って、保育者は子どもの遊びの観察し、活動がピークを迎え、少し下がったところで切り替えさせることで、気持ちの切り替えがうまくいくことがあると言います。

私たちは子どもを管理しようとして、時間で区切ったり、遊びを中断させるのではなく、遊びの状態をよく見極めて、働きかけるのです。

遊びが大事だと言っても、登園から降園までの時間をどう過ごすか私たち大人のタイムマネジメントが必要です。

子どもの欲求を適切に満たし、遊びを大事にしながら活動を展開していくには絶妙な働きかけが必要なのです。

ちなみにこの遊びの盛り上がり曲線というのは一人ひとり違います。

子ども一人ひとりを観察し、適切に働きかけながら、集団としての全体の盛り上がりまで読み取るというのは大変な観察力と経験が要求されます。

子ども一人ひとりの心理状態や体調、内面の変化に気付くのにはより深い子ども理解が求められます。

それらを掛け合わせた集団での遊びを理解し、状態を見極められることこそが、私たちの専門性ではないかと思うのです。

私たちはその意味で「時間」を管理します。

子どもたちの安全を守り、効果的な体験を保障しようと思ったら、私たちは環境に働きかけます。

物理的な環境を再構成したり、人的環境となってきっかけを作ったり、また友だち同士の関係を調整したりと「環境」を管理するのです。

滝山ネイチャークラブの専門性とは何かと問われたら、この「安全」と「時間」、そして「環境」を管理して、高い教育効果を狙う保育者自身の志向性だとも言えます。

ソトアソビスクール

堀岡正昭

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