2歳から小学生まで、小規模から40人以上の集団まで、子どもたちを野外に連れ出していますが、共通して言えることは、
「子どもたちが遊べる場所に連れ出すこと」
です。
そこは子どもたちが遊べる場所かどうか。
安全であることはもちろんですが、子どもたちが遊び出していけるような魅力ある場所であるかどうかがもっとも重要なように感じます。
長年保育に携わってきて、子どもたちが遊び出していかないような変化と刺激に乏しい環境の中で遊ばせることほど難しいことはありません。
先生たちが、遊ばせよう遊ばせようと思えば思うほど、いろいろあれこれ仕掛ければ仕掛けるほど、実は結果的に事故や怪我が多いようにも思います。
子どもたちの発達や興味関心に合わない活動をやらせることがもっとも危険だとも感じます。
子どもたちをよく観察して、能力や行動特性を見極め、対象に合った環境を用意するだけで、子どもたちは実に生き生きと環境に働きかけていきます。
課題をこなす経験から、子ども自ら環境に働きかけていく能動的な体験へ
そんな保育は、実は現場の先生たちも疲弊しないのです。
「何かやらせないと園長先生や保護者から『もっとこうしなさい』とか『こういうことをやらせてください』と言われるんじゃないか」
と人の目を気にしながら行う保育はつまらないものです。
先生も人生の主体者として、子どもたちと保育を楽しむ。
そんな姿勢と子どもたちの行為の意味を発信していくのです。
それはとても楽しいことです。
子どもたちも満足、保護者の方も子どもの成長を喜び、保育者もやりがいと誇りを感じる。
そんな保育が広がることを願っています。
子どもたちを野外に連れ出し、フィールド選定を科学的に、専門性として発信して安全で楽しい保育を広めます。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭