私たちは目に見えるものに引っ張られてしまうので、結果に左右されがちです。
でも幼少期、大切なことは目に見えないことが多いのです。
結果よりプロセス、過程が重要なのです。
ではその眼には見えないものを伝えるにはどうしたらいいのでしょう。
一つには言葉によって行為の意味を伝えることです。
子どもたちはまだ十分に言葉を持たないので、「お世話になります。最近はどうですか?」なんて会話はしません。でもこの子たちの距離感、同じものを一緒に見る体験を通し、たくさんのことが通じ合っています。
「ハイ、手をつないで。仲良くして」
なんて言わなくても、子どもたちの中に確実に相手を知り、年齢相応の人と関わる力が育っています。
子どもたちの言葉にならない声をお届けしたいと思います。
もう一つは、想像力を働かせることです。
目には見えないものを伝えるのに、どんなに巧みに言葉を駆使しても伝えきれない思いや感情、感覚を想像してもらうのです。
その方法として、私たちは写真の持つ力を信じます。
人は1枚の写真から想像力を働かせる力があります。
その時の温度や空気感、雰囲気を想像し、まるであたかも実際に自分が体験したかのような、または過去の記憶を遡りもう一度追体験するかのようなそんな体験をお届けしたいと思います。
さしあたってはこの涼感と快の感情とセットで記憶されたこの自然体験をお届けできたらと思います。
子どもたちにとって安全で満足できる森のようちえんでありたいと思います。
まだまだ暑い日が続きます。
保護者の皆様もこまめに水分を摂って、健康にお過ごしください。
次回もお待ちしています。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭