遊びは教育的だ

自然の中で自由に遊んで「楽しかったー」と言って帰ってくる子どもの顔を見て、親としての喜びを感じます。

もちろん子どもの世界も楽しいことばかりではなく、「今日は〇〇ちゃん、貸してくれなかったんだ」ということもあるでしょう。

でもそんな一つ一つの体験が子どもにとっては学びとなります。

子どもの成長を願う保護者の皆様の期待に応えます。

 

楽しいのはいいけれど、楽しいだけでいいのかしら。

 

楽しいということは教育的で、苦痛を伴うトレーニングは幼児教育には適しません。

しかし、その楽しい活動の中身が重要なのです。

楽しい遊びを通して何が変わったのか。

どう変化していくのか。

目には見えない内面の変化をお届けするのが保育者の専門性です。

 

能動的で肯定的な体験であることが重要なのです。

いろんなことを僕が子どもたちにやらせて、満足させる受動的な体験では学習につながらないのです。

子ども自身が環境に自ら働きかけ、悩み、考え、葛藤し、行動を選択・判断することが求められます。

そういった営みのことを「遊び」というのではないでしょうか。

「遊び」を通して本当に子どもたちは思考しているだろうか。

悩みや葛藤を保証してあげられているだろうか。

その彼らの選択を無条件で尊重していると言えるだろうか。

僕たちはそういった検証を積み重ねながら、子どもたちが安全で自ら「楽しむ」満足度の高い活動にしていきたいと願っています。

 

僕がこの業界に入ったときによく言われたのが、

「自分の保育に客観性を持て」

「科学的な裏付けを持て」

「自分の行為に根拠を持て」

果たして自分たちは間違っていないだろうか。

独りよがりの保育ではないだろうか。

もっともっと子どもたちのことが知りたい!

そんな想いで子どもたちと森に入って自分たちも楽しんできたいと思います。

 

そんな話を帰ってきてから保護者を前にして話しています。

「ほりさん、終わった?」

ハイ、難しい話は終わりました。

また来月、元気に来てください。

お待ちしています。

森のようちえんの滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡正昭

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