たかがドンジャン、されどドンジャン

子どもたちはこのブロックの上を渡ってやる「ドンジャン」が大好き。

2手に分かれて、あっちからとこっちから、ぶつかったところで、「どーん、じゃんけんポイ」

年齢も背景となる文化も違うから、ちょっとしたトラブルにもなるけど、それがいい。

前の人が負けたらスタートするのか、どのタイミングでスタートするのか、小さい子はあまり気にしないけど、大きくなったらそこにこだわる。

どちらも正しい。

それを、大人が介入して、「ちゃんとルールを決めましょう。」としない方がいい。

子ども時代は、効率化や平等をあまり持ち込まず、時間がかかっても、子どもたちの声を聞いて、それを丁寧に拾い上げ、時に代弁したり、時に一緒に困ったりしながら、子ども同士の解決に任せた方がいい。

そう言うと、「あまり大人は関わらない方が良いんですね?」となりがちだが、私はそうは思いません。

関わらない方が良いのではなく、関わり方が問われているのだと。

トラブルを経験して、「こんなんだったら、もう人と関わるのは辞めよう。」となったらもったいない。

トラブルは人との関わりを学ぶ絶好の機会だ。

そのトラブルを関りを学ぶ体験にするかどうかは、大人の働きかけにかかっている。

つまりは、子どもの発達を理解していないと誤ったことを言ってしまい、一人一人の特性を理解していないと理不尽な思いをする子も出てくる。

トラブルに対する関わり方一つで、保育者の専門性が見えてくるということだ。

ほったらかしでもいけないし、やり過ぎてもいけない。

ドンジャン一つとっても、保育は実に、奥が深い。

森の教室

滝山ネイチャークラブ

堀岡正昭