当たり前のことですが、ライフジャケットを着ていたら潜水できません。
それから、ライフジャケットは遊泳にも向いていません。
ライフジャケットは水難事故を防ぐための物で、事故の際には「浮いて待て」、流れのあるリバーレスキューでは「仰向けの姿勢で、足を下流に向けて」と言われています。
潜ったり、泳いだりするには適していないのです。
水辺の活動は、潜ったり、泳いだりするのも楽しい遊びです。
ですから、潜ったり、泳いだりしたい時はライフジャケットを脱いで遊びます。
「ほりさん、潜ったりしたいからライフジャケット脱いでいい?」
もちろん子どもから目を離さないことが前提で、「いいよ!」と答えます。
ライフジャケットは活動場所や遊び方に応じて使い分けるということが必要なのです。
炎天下で、子どもがしゃがんで砂浜で砂遊び、プールサイドで水遊びの際には、ライフジャケットを着ていることで返って熱がこもって、熱中症の危険となります。
そもそも、この暑さです。
炎天下で遊ばせることは危険です。
子どもを日陰に誘導し、必要のない時にはライフジャケットを脱いで風通しをよくしておくこと、大人しく遊んでいると思っても、子どもから目を離さず、こまめに水分補給を行うことが必要です。
午後は上空に雲が発達し、激しい雷雨の心配もあります。
子どもを守るためには、水難事故だけではなく、熱中症や子どもの見失い、連れ去りなども注意が必要です。
私たちは、不特定多数の人が出入りする場所では、写真を撮られたり、着替えなど子どもたちのプライバシーにも配慮しています。
毅然とした態度で、しっかりとした指導者がついていることが分かれば、不審者は近寄りにくいものです。
そうでなくても、地域を利用させてもらっているという気持ちで、会った人すべてに挨拶をすることはお互いに気持ちがいいばかりでなく、何かあった時には助けてもらえるということがあります。(山の遭難事故でも挨拶を交わしておくことが、捜索の際に重要な手掛かりとなる場合があります。)
夏のレジャーでお出かけになることもあると思います。
ぜひ子どもからは目を離さず、せめて子どもが水辺で遊んでいる間は、スマホは置いて、大人も水に浸かって涼を楽しんでいただけたらと思います。
スマホよりも心に記録する
快の感情とセットで記憶したことは一生忘れないと言われます。
「楽しかったね!」
このかけがえのない思い出は一生ものです。
あの時の水の冷たさ、笑顔の大人の表情、草の匂いや波の音、セミの鳴き声、絶対に忘れません。
スマホは置いて、心に刻もう。
滝山ネイチャークラブ