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  • 滝山ネイチャークラブ代表 が更新を投稿 2023年3月12日 11:31 PM

    なぜ安全だと言い切れるか。
    それは、次の3つを押さえているから。
    ・疲れている時に、休憩や水分補給を促して、休息を摂ったり、気分転換やリズムを変えたりしているから。
    ・活動の終盤では、子どもが「もっと遊びたいー」と言っても、「もっと遊びたいね」と気持ちを受け止めながらも、「今日は終わりにしようね。」「また続きにしようね」と指示したり、次への期待につながるようにイメージを持たせるような声掛けをしているから。
    ・変化する(させる)時、変化の様子を見守り、子どもの心理や遊びの状態、子どもの発達など見極めながら、適切な指導をしているから。
    活動中はこの3つを押さえていくことで事故・怪我のリスクが格段に減る。
    逆に言えば、
    ・子どもが疲れを見せているのに、それに気づかず、休息を摂らせたりしないから事故・怪我につながる。
    ・活動の終盤にもかかわらず、子どもが「もっとやりたい」と言うからと、そのまま放置するから事故・怪我につながる。
    ・活動が変化する際に、適切な指導をしないから、事故・怪我につながる。
    もしかしたら、漫然と保育しているから活動の変化にすら気づいていないか、そこに意識が行っていないから、注意が必要な場面だという認識がない。
    当然、事故・怪我が起きやすい場面だという認識がないし、それに対応する手立てもしないので、重大な事故になりやすい。
    注意しなければならない場面は多々あるが、ポイントを押さえようと思えば、まずはこの3つを押さえよう。
    それだけで、格段に事故・怪我のリスクが減ることは間違いない。

    • 送迎バスから降りる時なんてのは、これの最たる場面
      バスに乗って疲れたり、それまで座って静かにしていたのに、降りたら道路に飛び出したり危険が満載。
      一人一人の子どもの状態(健康観察や心理状態など)観察していないから、寝ているのか、具合が悪そうなのか、しゃがんで見えない状態なのか把握していない。
      そう、最も緊張して子どもを見なければいけない場面で漫然と保育しているから、子どもを置き去りなんかにする。
      ベテランの保育者というのは、バスに添乗していても、ただ乗っているだけではない。
      子どもの健康観察はもちろんのこと、表情や声のトーンからその日の心理状態まで探る。
      そうして適切にかかわってきたのだ。
      だから、数十年間、事故がなかったのだ。
      さらには、その日の遊びの動機づけとして、歌を歌ったり、楽しい話題を提供したりして、園に着いて降りたころには、「さあ、あれして遊ぼう!」となったのである。
      最高の人的環境を構成してきたのである。
      ただ漫然と乗車して、子どもを置き去りにするような人とは保育のレベルが違う。
      これまでの先人たちは、そうした高度な技術に裏付けられた高い保育技術を身につけ、子どもに保育してきたのだ。
      だから、保育と言う営みは尊いのだ。