滝山ネイチャークラブは他と何が違い、売りは何だろうと考える。
次の3つの視点で考える。
1.実践ノウハウ
長年の経験から、実践に必要なノウハウをふんだんに持っていることだ。
これは大きな強みである。
2.科学的根拠に基づいた技術
これも経験を伴う技術の高さではあるのだが、それが単なる主観に基づくものや、ここでしか通用しない技術ではなく、客観性で、本質的な技術を持っているということ。
3.心構え
どんな想いでやっているか、その心持ち、子どもへの想い、活動に対する情熱、ポジティブな捉え方、こうしたものも大きな強みである。
以前、有名な大手アウトドアツアー会社の社長さんに、「マニュアルを教えて下さい。」と言ったところ、「企業秘密だから」と断られた。
なるほど、いろいろな考えがあるが、外部に公開したら損害を被る、もしくは独占してきた利益が損なわれるということなのだろうと考えた。
ちなみに、滝山ネイチャークラブの安全マニュアルは全公開です。
「良いものは広がればいい」
という考えで、良い物はけちけちせず、みんなで共有する。
業界全体が上がらないことには会社の繁栄もない。
そう考えるからです。
マニュアルなんて、業界全体でシェアすればいいんです。
業界で事故が起きたら、それこそ会社の事業もやりにくくなる。
どこかの園で事故が起きたら困るんです。
そんなことが無くなるのなら喜んでマニュアルは見て下さい。
そして、安全の質を高めて下さい。
それと、滝山ネイチャークラブが安全マニュアルを公開する理由の一つが、
「マニュアルを公開した所で、やらない所はやらないし、出来ない所はすぐには出来ない。」
やらない人は何かと言い訳を見つけてやらないことを知っているから、良い物を教えてあげてもどうせやらないから、ちっとも怖くない。
それに、うちには高い技術があるから、それは一朝一夕に出来る訳がない。
「マニュアルを見ただけで、出来る物ならやってみたら。」という気持ちもある。
マニュアルを見ただけで出来るほど、簡単なものじゃない。
長年の経験と技術が必要な業態だから。
実践ノウハウについては、知っているか知らないかだけの問題だから、「教えて」と言われたら教えてあげればいいし、単に情報・知識だから、教えてもらえばそれでいい。
でも、やるかやらないかは、その人の意欲・情熱・行動変容にかかっているから、こちら側ではコントロールできない。
やらない部下と言うのは、実は変えられない。
それでもその人の意欲、動機付けに火を点けることは無理なのかと言うとあきらめることはない。
なかなか難儀だが、我が事として捉えることが出来れば、行動変容する可能性はある。
最後に、出来ることを増やし、技術の質を高めるには、日々トレーニング、くり返し練習するしかない。
正しい方法で練習するという大前提は必要だが。