滝山ネイチャークラブでは、遊び(活動)を切り上げるとき、急に(突然)切りません。盛り上がっているときに、急に笛やチャイムで「はい、おしまい!片づけて!」なんて言われたら興ざめでしょ。そもそも、対象者と活動の取り組みをよく観察し、盛り上がっているようであれば、たっぷり遊ぶことが大事なので、遊びのピークで活動を切り上げるなんてことは基本的にはしません。だんだんとフェードアウトしていく頃合いを見て、「そろそろ終わりにしようか」とか、「次の活動にしようか」などと提案し、誘うものです。
活動の切り上げ方は、まずはスタッフに
「そろそろ切り上げよう」と合図し、それぞれ準備してもらいます。
その次に、対象者(活動の参加者)に
「そろそろ切り上げますから(準備してください)」
それから子ども(特に配慮が必要な子)に
「ぼちぼち終わりにしようか」
「そろそろ終わりにするから、片づけようね。」
「次はこれこれするからね。」
と促し、次の見通しを持ってもらうようにします。
ここでのポイントは、参加者やその取り組みの様子をよく観察するということ、次にスタッフ・保護者・子どもの順番で、予め声をかけるということです。
これをするだけで次の活動がとてもスムーズに移行できます。
やることは地味で、当たり前と言えば当たり前のことしかしませんが、計画や大人の都合よりも子どもの様子を見て判断するということ、丁寧に伝えるということは案外難しいものです。でもこういったことを丁寧に行うということが集団を見るということにとってもとても重要なことです。個を大事にするということが集団の安全にもつながるということです。
滝山ネイチャークラブでは、一人一人を大切にしながらも、安全を大事にした活動を目指しています。
滝山ネイチャークラブ 代表 堀岡正昭
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