保育の質を捉える3つの側面について
①プロセスの質(保育実践そのもの。子どもと保育者の相互作用。環境構成、等)。
②条件の質(クラスの子どもの人数、大人と子どもの比率、保育者の経験年数・学歴・研修、等)。
③労働環境の質(給与、仕事への満足度、運営への参加、ストレス等)。
があるとしたら、現場の保育者にとっては、条件の質も労働環境の質もなかなか手が付けられない。
だとしたら、①のプロセスの質こそが保育者の関心事ともいえよう。
そのプロセスの質をもっと具体的に教えて欲しいのである。
保育実践そのもの。子どもと保育者の相互作用。環境構成、等
ここをもっと掘り下げないと現場に「保育の質の向上を」と訴えても、その方法、やり方が分からないから困っているんです、となる。
①環境の質
②体験の質
③働きかけの質
①保育環境の質を高めよう
森のようちえんはその保育環境を自然の中に求める。
そもそも、その環境は安全と言えるか。(命の危険ハザードがないか)
対象者の発達に合った安全な環境か。
変化と刺激、子どもにとっての魅力ある環境かどうか。
②体験(保育内容)の質を高めよう
それらの環境下において、子どもが自由に選べる体験となっているか。
子どもたち自ら環境に働きかける能動的な体験となっているか。
遊びを通した学びの体験となっているか。
③保育者の働きかけの質を高めよう
最後に、それらの体験が保育者のとの信頼関係に基づく、肯定的な体験となっているか。
子どもたちが環境(物的、人的、社会的に)に働きかけて、関わり方を学ぶ体験となっているか。
常に流動的で、予想外の行動をする子どもたちに対応する保育者の安全と教育的な働きかけによって、チームで高度な保育を目指す体制が出来ているか。
これらが保育の専門性であって、日々実践を積み重ね、振り返り、次の保育に反映させ、より良い保育を目指す向上心があるかどうか。
そんなことが保育の質であると考える。