1.監視役は子どもの動きに合わせて動く。
川はプールや海水浴場などのように、監視台があって監視できるようには出来ていません。
川はプールと違い、曲がりくねったり、草木や地形などで死角が生まれます。
だから、一か所で監視するというのは無理があります。
しかも、子どもは動くのです。
一か所にはいません。
川の流れもあり、子どもも動くので、実は監視役は子どもの動きに合わせて動く必要があるのです。
2.子どもの傍で監視する。
監視台は、1人で多くの対象を監視し、全体を見渡すのに向いています。
しかし、夏のレジャー、ファミリーでの見守りを考えた時、陸地から子どもの様子を見守るのは合理的ではありません。
子どもが溺れた時、そこから駆け付けたのでは遅いからです。
事故は現場で起きる。
ファミリーでの夏のレジャー、川遊びは、子どもと一緒に遊ぶのがもっとも安全な見守りにつながります。
子どもの傍で見守る。
子どもと一緒に遊ぶ。
少なくとも、子どもが川で遊んでいる時に、陸で飲酒しているのは見守りとは言いません。
遠くから見ているだけでは、気づいた時には子どもは遠くに流されています。
子どもの傍で、子どもと一緒に遊びましょう。
これは、水温や子どもの体感温度に敏感であるという点でも有利です。
3.ライフジャケットは万能ではない。
「何かあったら安心だよね。」「ずっと目を離さないなんて無理だよ。」「ライフジャケット着けてるから大丈夫」
このライフジャケット神話を覆す。
ライフジャケットを着ていたために亡くなった事例を知っていますか。
正しく着用していても事故に合うのです。
ライフジャケットの特性を知っていなければ、事故は防げません。
そもそも、ライフジャケットを着けていないと危険が予想されるその川は幼児には向いていません。
その場所は誰のために連れて行くのですか。
子どもの笑顔のために連れて行くんじゃありませんか。
もしも、自分たち大人の満足のために、危険な川に連れて行くのならその場所の選定を見直しましょう。
監視役は全体を見渡し、動かない。 → 監視役は死角を失くすために積極的に動く。
監視役は監視役に徹し、子どもと遊ばない。 → 監視役は子どもの近くで見守る。
ライフジャケットを着けましょう。 → ライフジャケットがあれば安心という思い込みを捨てる。
私たちがライフジャケットを着用した水辺の活動を始めてからも20年以上が経ちます。
20年前よりライフジャケットは普及してきましたが、水辺の事故は無くなりません。
新しい知見やノウハウと合わせて、ライフジャケットだけでは防げない事故原因を究明し、子どもの水難事故を1件でも減らしたい。
そんな想いで発信していきます。
森のようちえんの滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭