子どもたちを自然の中で育てる森のようちえんをやっていますが、一生物の力を育てていると本気で思っています。
困難にもあきらめずがんばろうと挑戦する気持ち
幸せは誰かが与えてくれるのではなく、自分から行動しないといけないこと
自然の不思議さや周りの環境の素晴らしさに気づき、感謝する気持ち
身体を動かすことの心地よさ
自分は愛されているという実感
面倒なことや大変なこともあるけれど、友だちと関わることの価値
知らないことや未知なる物への好奇心と知ろうとする態度、そして実際に行動する習慣
そういったことを習慣化するまで身に付けて欲しいと願っています。
そんな子は学校に行ってもやっていけると思います。
難しい勉強も自分から取り組もうとすると思います。
それはやりなさいと言われたり、義務感では決してなく、もっと知りたいという知的探求心と成長欲求があるから。
友だち関係や先生のことで悩むことがあるかもしれないけれど、それでも人に対する絶対的な信頼感さえあればあきらめず関わり、対話と対立を恐れず、勇気を持って困難を克服していくに違いない。
人生の生き方とか幸せになる方法、人と関わる技術なんて生きていくのに最も必要なことは学校では教えてくれないんですね。
教えてもらったことは忘れる。
そのすべてを忘れた後に残ったものが教育の成果と言いますが、滝山ネイチャークラブの森のようちえんでは教えることなんてほとんどないのです。
人は自ら体験を通して学ぶ以外にないからです。
人のせいにしたり言い訳しないでたくましく生きていく力強さが欲しい。
思っているだけではなく実際に行動する実行力も持って欲しい。
どうしたら出来るようになるか論理的な思考も身に付けて欲しい。
それらを練習する絶好の機会が子どもにとっての遊びであると心から信じています。
とことん遊ぶことで、自ら、楽しく、時に歯を食いしばってでもがんばって、獲得していくのではないでしょうか。
大人になると子どもの頃、夢中になって遊んだことを忘れて、打算的で損得勘定で物事を考えるようになると、行動することに躊躇したり、諦めたりするようになるかもしれません。
それでも人は皆、成長欲求を持っています。
子どもたちには自然の中で存分に遊ぶ体験を保障し、大人には子どもと関わる技術とマインドを伝えます。
森のようちえんとソトアソビスクールで出来ることがあります。
子どもを育てるだけでは不十分。
子どもと関わる大人も育たないと近い将来どころかすでに保育者が足りない現状もあります。
大人を育てるというとおこがましいけど、子どもと関わる素晴らしさ、野外で関わる技術、自分らしく自己を十分に発揮してその上で社会的に認められる仕組みはお伝え出来るんじゃないかと思います。
多くの現場の保育者にこの価値を伝えたい。
目的は子どもと関わる価値を広め、子どもも大人も笑顔で幸せの人生を歩むこと。
滝山ネイチャークラブ
代表 堀岡正昭