全国の幼稚園、保育園は子どもの遊びを大事にしています。
滝山ネイチャークラブも遊びを本気で大事にしようと思い、具体的に示していこうと思います。
・遊びの盛り上がり
・選択肢
・やり方も任せる
何度もお話していますように、遊びには盛り上がり曲線というものがあります。
時間の経過と共に盛り上がり、ピークを迎え、盛り下がっていく。
このピークまで遊びを大事にする。このピークまでが子どもの満足につながります。
とことん遊んで満足するから、「楽しかった」となるのです。
滝山ネイチャークラブの森のようちえんが楽しいのは偶然楽しいのではないのです。
満足するまで遊び込むから楽しいのです。
この一見当たり前のことが幼稚園、保育園では難しい。
時間の制約だったり、大勢を見るからだったり、人手不足だったり、理由は様々でしょうけど、
「ハイ、時間だから片付けて」
ということが多いのではないでしょうか。
滝山ネイチャークラブの森のようちえんでは、本気になって遊びを大事にしようと考えるので、子どもたちが満足するまで遊び込めるようにしています。
言葉で言うのは簡単ですが、高い専門性と長い経験を基にした技術、そして何より「子どもの遊びを大事にするんだ」という強い信念が必要です。
その専門性と技術についてはソトアソビスクールでお伝えしていますので子どもの遊びを大事にする本気の保育者の方はそちらにお越しください。お待ちしています。
さて、遊びを大事にしようと思ったら、多くの園が保育環境として用意している選択肢を増やすことです。
私たち親世代が子どもの頃受けてきた幼児教育・保育は教師主導型の一斉指導がほとんどでした。
それがダメだったというわけではありません。
当時はそれでよかったのです。
でも今は多様な社会と価値観にあふれています。
画一的な一斉指導では多くの問題が出てきました。
何より現場の先生たちが難しさに直面したのです。
「もっと遊びたい。」
「違う遊びがしたい。」
最初は教師の力量でコントロール出来たのです。
また、そうすることが教師の力量だと言われていたのです。
今は選択理論心理学を持ち出すまでもなく、外から子どもを変えようとする力づくの指導は行き詰まりを示しています。
アメリカの「保育環境スケール」が明らかにしたように、子どもたちに選択肢が必要なのです。
だから今多くの園でコーナー保育とか選択保育などと言って、子どもたちに選択の機会を与えます。
人からやらされた活動ではなく、子どもたちが自らの内発的な動機付けに基づき、自ら選び、自ら行動する。
これこそが人の行動変容の基本です。
滝山ネイチャークラブの森のようちえんは、その保育環境を自然の中に見出しました。
自然は自ずと選択肢にあふれています。
多様な環境は子どもたちの内発的な動機付けを引き出すには最高です。
私たちは子どもの遊びを大事にし、その考えを具現化して自然環境の中に子どもを育てる保育環境を求めたのです。
そしてもう一つ、子どもの遊びを大事にしようと考えたら、「やり方も子どもに任せる」ことを私自身肝に銘じたいと思います。
大人はとかく、「こうした方がいいよ」とか「それはこう、あれはこう」などとやり方を子どもに押し付けることが多いのではないでしょうか。
私自身にもないとはいえません。
正しいやり方を伝え、それをこなすのは遊びとは言いません。
正しいかどうかということより、自分たちで考えたかどうか、そのことの方がはるかに大事なのだと思います。
私たちは、子どもの遊びを大事にしたいと考え、
・遊びの盛り上がりを見極め、
・子どもの選択肢を豊富に用意し、
・やり方をレクチャーしてそれに満足するような子どもではなく、自ら考え、工夫し、創り出していく、そんな子どもたちに育てたいと思います。
滝山ネイチャークラブ
森のようちえん
代表 堀岡正昭