子どもの遊びを保障して「楽しい」を追求する

幼児期の教育環境として、自然がいいというのは理解できても、自然に連れて行けばそれだけでいいのでしょうか。

ここでは子どもの遊びと大人の働きかけについて説明します。

遊びは、A の地点で始まり、盛り上がりを見せて( B )、ある一定の地点でピークを迎え、飽きたり、疲れたりして終息していきます。( C )

滝山ネイチャークラブの森のようちえんが「楽しい」には理由があります。

滝山ネイチャークラブの森のようちえんには時間で区切ったカリキュラムがありません。

何時から何時までは何をしてといった学校の授業の様なカリキュラム(教科カリキュラム)ではなく、経験している活動の状態によって活動を展開していく経験カリキュラムを採用しています。

実は幼稚園・保育園は幼児期の発達特性からこの経験カリキュラムを基本としています。

しかしながら、滝山ネイチャークラブの森のようちえんが楽しいと言い切れるのは、遊びが盛り上がっている B の地点で遊びを切り上げず、遊びが盛り上がってピークを迎える頂点まで遊びを保障しているからです。

日本全国の園が「遊び」が大事だと言います。

にもかかわらず時間で区切って、給食の時間だからとか、片づけの時間だからと言った理由で(大人の都合で)遊びを中断させていることが多いのではないでしょうか。

もしも、遊びが盛り上がっている B の時点で、

「ハイ、時間だからおしまい、片づけて」

と言われたら、大人だって、

「えっ、ちょっと待ってよ」

となるのではないでしょうか。

遊び込んで、満足するまで、盛り上がり曲線がピークを迎えるまで待ってあげられたら、子どもは「楽しかったー」となるのではないでしょうか。

何時間もかかるわけではないのです。おそらく15分、もしかしたら2,3分かもしれません。

ほんのちょっと保育者に余裕があって、子どもの遊びを待ってあげられたら、子どもたちは満足して、「楽しかったー」となるのです。

本当に子どもの遊びが大事で、子どもの遊びを保障しようと思っているのなら、子どもが満足するまで遊び込む権利を保障しましょう。

これは子育てにも応用が利きます。

公園に連れて行って子どもが遊んでいる場面、 B の地点で遊びを切り上げないで、遊びが盛り上がって一息つくまで待ってみましょう。かけがえのない子ども時代です。数分遅れたって実はそんなに大きなことではないのです。子どもが満足するまで遊び込む貴重な時間をぜひお子様と一緒に遊び込んでみることをお勧めします。この2,3分がやがては子どもが大きくなるのに必要な大きな時間となることでしょう。

 

「でもそうは言っても、なかなか帰るって言わないのよね。どうしたらいいの?」

遊びは必ずピークを迎え、 C の地点を迎えます。

この時の対応が次に重要になってきます。

次回に続きます。

滝山ネイチャークラブ

代表 堀岡 正昭

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